表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

渦巻く思い

作者: 彼方




変わりばえのない日常



Twitterとインスタを交互に見て、YouTubeを見ては更新された頃を見計らい再びTwitterとインスタを見て、今日の1日は終わっていく。



悩み多き彼方(主人公)はこの日々に充足してるなぁと思いつつもどこか不満が心の片隅に残っていた。



なんでだろう。なんでこんなにも何をしても満足しないのだ。



「はぁ、今日は3万負けか。これで負けるの何度目だよ……ほんとに確率抽選してんのかよ、クッソ」



今日もパチンコは勝てないし。

あ〜あ、オレはこのまま何にもなりきれないまま死んで行くのかなぁ。



……



プーーーーー



この電車に轢かれたら、異世界に転生してた…なんてそんなこと起こらないかな。

もちろんその世界ではオレが最強。周りからはチヤホヤされて勇者になって世界を救う。仲間も見つけてワイワイ冒険しながら、ラスボスを倒したあとは平和な日常を……


って起こるわけないかー。やめやめ、変なことを考えるのはやめよう。



誰かといる時はこんなこと全然考えないのに、1人になるとついつい色々と考え込んでしまう。

マズローの欲求階層説だっけ。どうやら人間は最低限の欲求を満たすとその次にその欲求よりも高次の欲求が出てくるらしい。今のオレはおそらくそれだろう。



これは今の自分が若いことにも関係してるのかな。自分が50になっても同じような欲求が出てくるものなのだろうか。それともまだまだキャリア選択の可能性がありそうな今だからこそ思えることなのか。



つらいことや悲しいことはさ、時が解決してくれるって言うじゃん。でもこの悩みは自分で答えを見つけないといつまで経ってもこのモヤモヤは解消されないような気がする。



でも行動を起こすのもそれはそれでめんどくさいんだよなぁ



自分がこんなにも惰性に支配されていて何もせずに情けないとは思ってる。でも何かしなくても特に今の生活に不満があるわけじゃないし……強いて言うなら自分で変えることができない現実に不満があるかな(笑)



こんなことを言うと、「お前は本当にダメなヤツ」という烙印を押されそうだが本当にその通りなんだよな。まあこれは自分が思っていることであって、他人から無能扱いされると少し苛立つ自分がいるのも事実であるのだが。



あ、そうか。もしやすると今の自分には愛が不足しているのかもしれない。有名なアドラー心理学でもあるでしょ、ほら。最終的に自分を満たすものは「真実の愛」ってやつだって。



ってか愛って何だ(笑)

愛があればオレのこのモヤモヤは解決するのかね。



この「愛」って実はすごく複雑なものなんじゃないかと思ってる。口で言うのは簡単だけどさ、自分もこれまで人生を生きてきて「愛」を獲得するのがどれだけ難しいか、分かっているつもりだ。



みんなが「愛」だ。なんて言ってるものは実は贋作で、擬似的な、偽物の愛だったりはしないのだろうか。



オレは女の子を抱いたことがある。それは彼女じゃなくて普通に仲の良い女の子だ。その時の状況を振り返るとすごくドキドキして気分が高揚したのを覚えてる。でもそれが「愛」のドキドキかと言うとちょっと違う気がした。



その子は自分と親しくて普通に「好き」という感情は芽生えるけど「愛」って言われるとなんか違う。



その愛は継続するものではなく、ただ一時的な。なんといえば良いのだろう。

そう、短期的なものだった。



だからその女の子といる時は満たされたけど、別れてからまた無性に誰かからの愛が欲しくなって、この無限ループに陥る。



でもどうすればいいんだ



誰かからの愛を獲得し、自分も相手を愛すなんてすごく難しいことだと思うし……



ふぅー、一旦落ち着こう。



あれだな、結局何を考えても諦念と自己嫌悪に陥ってしまう。一体全体自分は何がしたくて、どこへ向かっているのだろうか。

自らのアイデンティティが確立しないまま、途方に暮れる。



分かってるよ、分かってはいるんだ。



今までの人生でいくつか分岐点というものはあった。でもその時に頑張ることをせず、結論を先延ばしにした結果ここにいるのが今の自分だ。



笑えてくるよな。ほとんどのことは自分のせいなのに、それでも周りのせいにしたくなる自分に嫌気が差す。どうしてこうなった。どこで道を踏み間違えてしまったのだ。



人生は長い。まだ世間一般的に成功している人の年齢からすればまだまだ自分は若い。だから今から道を決めて人生を再選択すればまだまだ活躍することが可能だ。しかし惰性のまま何もせず、その日暮らしをしていては時が一瞬で過ぎ去るということも知っている。



時折、現実で生きていて思う。



街中で外を歩いている時、彼、彼女らは普通の見た目をしている。特にすごいオーラを発しているわけでもなく、凄まじく貫禄のある面構えをしているわけでもない。どこにでもいそうな、普通の人。



でもそれは彼らを映している仮の姿。



本当の彼らは実はすごい才能を持っていて、唯一無二のような存在であったりする。



擬態する、というのだろうか。彼らはそのすごい才能を内に秘めたまま普通の生活を送って私たちと付き合っている。



そんなの、普通に生活していて見抜けるわけないじゃないか。そう思うかもしれない。



でも彼らは確かにそこにいる。



私もそうなりたい。自身の中で葛藤を繰り返す。彼らのようになって自分も活躍したい。そう思うと同時に嫉妬という負のエネルギーが確かに自分の中に存在しているのも事実だ。



「死にたい」

他者と比較して自分が劣っていると気づいた時に出てくる感情がこれだ。



他者と比較するなよ。お前はお前だ。他人と比較して他人の人生を生きることはないし、他人と比較していたら自分に失礼だろ。お前の一番親身になれて一番心強い味方は他でもないお前自身なのだから。



月並みだがこう言い聞かせて、自分を落ち着かせる。そうでもしなきゃ自分が狂ってしまいそうだったから。



こうして冷静に状況を分析している自分は優秀ではないのかと錯覚して、客観的に物事を見つめることができる自分に酔っているのかもしれない。



そうして達観して行動しないでいるのは確かに気持ちがいい。上から見下しているような感じがしてさ。



でもね、それだと結局いつまで経っても何も手にすることは出来ないんだ。



名誉も栄光も、何もかも。



ああ、なんて生きづらい世の中なのだろう。



ー誰か



もし神がいるなら、こんな私を正しい方向へ導いてくれよ。



神が方向性を指し示し、いく先を導いてくれるのならどんなに楽なことか。きっと不安なことなんてないのだろう。四苦八苦に苛まれることなんてないのだろう。



「神になりたい」



もし来世があるなら、そう願おう

私はこの理不尽で不条理な現実に産み落とされた。生きている限り、ずっと何か不安を抱えたまま生活していくのだろう。



もうそれで良いのかもしれない。現世で神になることは出来なくても、達観し超越することは出来る。



達観だとか超越だとか、自分で言っておきながら不明瞭なことでよく分からないや。



でも確かなことは、自分はここに存在しているということ。



不満を感じているなら、その不満があるというのを知った上で不満と戦うか、受け入れるかを選択しなければならない。どちらも決して楽な道のりではないだろう。



命が尽きる。その瞬間まではこの思い通りにいかない現世で、私は必死にもがきながら生きていこうと思う。



ーうまく自分のこの感情を押し殺し、他者に悟られぬよう擬態して。













はじめまして。使い方がまだよく分からないのと、頭が悪いので文法とかめちゃくちゃかもしれませんが何かしら共感だったり心に響けばいいなと思います。


いつかスカーッ!とするような爽快なお話や、感動するお話を書きたいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ