大きな空とモアイと 孤独な公務員の奮闘記
一九五五年(昭和三十年)生まれの大空は、当時の名前としては珍しく、『だいすけ』と読んだ。幼いころから、名前に触れられることがいやで、隠れるように生きてきた。大人になって、イースター島のモアイ像を知り、周りの誰からの干渉も拒むように、立ち続けているモアイが、自分と似ていると思う。以来、幻となって、かたわらにモアイがいるようになる。
一九九七(平成九年)、四十二歳となった、大空は愛田(あいた)県の県職員として、県南部の御背(おぜ)地区に赴任している。桜ケ丘(さくらがおか)の実家に、年老いた母親をひとりで残しているのが気がかりだ
一九九七(平成九年)、四十二歳となった、大空は愛田(あいた)県の県職員として、県南部の御背(おぜ)地区に赴任している。桜ケ丘(さくらがおか)の実家に、年老いた母親をひとりで残しているのが気がかりだ
ひとり現実世界からずれた生活をする少年が成長した
2019/12/22 10:00
愛田県職員である大空の単身赴任
2019/12/28 21:20
(改)
職員寮で若者たちに飲み会に誘われる
2019/12/30 14:00
大空は美香と親の介護で話し合う
2020/01/01 11:00
桜が丘市の警察から大空のもとに電話がかかる
2020/01/04 12:00
二十一世紀間近 大空は憂さ晴らしに来たパチンコ屋で思いにふける
2020/01/06 22:00
大空 人事異動で地元に帰ることになる
2020/01/09 11:00
母を車椅子にのせてアーケード街へゆく
2020/01/11 11:00
母を車椅子で連れて夜空を見に行く
2020/01/14 12:00
大空はついに洞穴の中に入る
2020/01/17 11:00
大空が復活した 最終回
2020/01/19 22:00