カラオケとはなんですか
「俺、いい事思いついた」
今日も何かいいはじめるジオ様。
生徒会室で黙々と仕事をする私と皆さん。
ジオ様だけは遊ぶことを考えているようです。
生徒会の皆さんとクロは私に視線を投げて、どうにかして欲しいと訴えている。
「はぁ、、ジオ様。」
「メアリーは、歌好きか?!カラオケとか欲しいよな!」
また、わけわからない事をいい始めた馬鹿王子、、、
「ジオ様、遊びたいのであればまずは生徒会の仕事を
終わらせねば遊べませんよ?早くサッサと片付けてください」
ジロリと睨んでいてもジオ様はニコッと笑い
「オッケー!ちゃちゃっと終わらせるわ!」
本当に10分で仕事を終わらせました。。。
悔しい、、、私がやっていた書類は頑張っても30分かかるのに、この王子は、、、馬鹿なの?!天才なの?!
生徒会全員、クロも含め「何故早くやらなかった!」
と心のツッコミをしていた。
仕事を終えて、下校の時間となったとき
「帰る馬車の準備をしていきますのでお2人はしばらくお待ちください」
クロが部屋から出るとジオ様と二人っきりになった。
「ジオ様は歌を歌う事がお好きなのですか?」
カラオケとかはよくわからないけれど、歌を歌う場所らしい。
「好きっ!」
笑顔で言われると、、、なんだか、その。
むず痒い、、、です。
「メアリーは歌とか得意?そぉいえば、メアリーの歌聴いたことないや。聞かせてよ」
ニコニコと笑顔でそんな事をいうジオ様。
どうやら、聴きたいらしい。。。どうしようか。
しょうがない。
「、、コオン、、、では、」
私は歌った。ピアノなど習い、音楽は好きなので私の好きな歌を軽く歌った。
ジオ様はずっと私を見つめて聞いてくれている。
歌い終わるとジオ様が拍手を。
「いやあー凄い綺麗な声だよ!」と褒めてくれました。
「こりゃカラオケとか、ぜってぇ、歌ってるところみせたくねえわ、、」とつぶやいていたジオ。
何やらブツブツ言っているのがよく聞こえませんでした。
クロが迎えにきてジオ様は何やらクロに
カラオケとやらは諦めると話をしていました。
クロは私の方へ向き直し
「メアリー様のお陰で、無駄な経費を削減できました。ありがとうございます。」
「?はあ、、」
私、何かお礼をするようなことしたかしら、、、?
ジオ様は私に耳元で「本当に素敵な声だったよ」
そう囁いた。