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ジャスミンは知っていた

綺麗な黒髪で彼は今日も優雅に皆んなの紅茶を淹れてくれている。


執事のクロ様。前世の私の推しであり、グッズを買い漁っていた。


「はぁ・・尊い」


画面越しで彼を見続けていたのに今目の前にいるんだもの。叫びたい!私は全世界に叫びたい!


「なあなあ、俺豆腐を作ってみたんだけどどうよ?メアリー豆類とか健康食品好きみたいだから極めてみようかとな」


頰赤く染めて、お前は一体何を目指しているのだと思う、前世では兄だった男は嬉しそうに豆腐を手に持ち語っている。元兄ながら器用な奴だわ。


「一気にお兄、でなくてジオ様の声と顔で疲れたがどーんってきたわ」


私の前に冷たいアイスティーが置かれた。

ジオ様専属の執事クロ様だ。


「ジャスミン様は最近勉学に励んでおられるようですね」


そりゃ、クロ様は頭悪いこ嫌いだものね。


「苦手な科目も積極的にやろうとする姿勢は素晴らしいかと思います」


だってクロ様は苦手なことでも、まずはやり遂げようと努力するこが好きだもの。



「レディとしてお茶会やパーティにも参加しているようですから、素晴らしい事です。誰かさんも見習って欲しいです」


クロ様は気品と気高い方が好みだもの。



チラとクロ様は主であるジオ様を見ていた。

そんなクロをジオは話を逸らし、メアリーを見つけ豆腐を持って彼女の元へ駆け寄った。遠くから二人を見つめて、微笑ましく見つめているクロ様。



私はジーっとクロ様を見つめながら言った。


「いつから好きになりました?メアリー様のこと」


そう彼に問うと、クロ様はびっくりして私の方へ振り向いた。


「あ、びっくりしたクロ様は珍しい!写メで保存したい!」


クロ様は少し誤魔化すかのように、ただ笑って先程の私の質問には答えず


「アイスティーのお代わりはいかがですか?ジャスミン様」


私は笑顔で答えた


「クロ様の淹れた紅茶なら何杯でも!」




悪役令嬢だったメアリー様がライバルとは

世の中色々あるわけだよね!





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