メアリーの紅茶。ジオ視点
「最近メアリーが可愛いらしいんだ。最近でなく昔からなんだけどね?なんか、こー以前より接近してくるとゆうか冷たい事はいうけど、そうでないとゆうか、、
とにかく可愛いんだよ!皆んなきいてる?」
「え?聞いてますよーあ、ジオ殿下インクとってください」
「え、おぅ。これでいいか?ライラ」
「惚気はいいので手を止めないでください。」
「レイン、俺は手を止めてないぞ、ただ話をー」
「ジオ、私はこの書類をまとめてみたからみてくれるか?」
「お、タイガー、サンキュー!隣国の王子なのに悪いな!」
「早く仕事を終わらせて下さい、ヘタレ王子」
「おい!クロそれ最後の悪口だよな!?てか皆んなきいてる?!俺王子だよね!聞いてよ人が相談してるのに!」
え?だから惚気でしょ?と男全員首を傾げていた。
コンコン、
「失礼します」
噂をしているとメアリーが入ってきた。
「あの、、紅茶をいれましたの、、よかったら、、」
恥ずかしそうにメアリーは紅茶を俺に差し出す。
え?メアリーが淹れてくれた紅茶、だと!?
一体何があった?!メアリー!
いや嬉しいけど!かなり嬉しいけど!
メアリーはジッと俺の顔を見てる。
感想を聞きたいのかその場から立ち去ろうとはしなかった。前までなら用があったらすぐ部屋に出ていってたから、、、
「すげぇ美味しいよ」
そう褒めるとメアリーは頰を赤らめ微笑んでくれた。
ヤバい可愛い。
抱きしめたい。
嫁にしたい。
いや恋人か、まずは。うん。
「あの、ところで皆さんは何をしているんですか?」
レイン、ライラ、タイガーは口を揃えて
「王子の仕事が溜まっていたので手伝っている」
メアリーはヒクッと冷たい視線をジオに向けた。
「メアリー、あのさ明日時間空いているならどっか出かけない?」
よし!俺は誘ったぞ!メアリーを誘った!
ってあれ?さっきまで天使のような笑顔はどこいった?
メアリー、、、怖いぞ。
「ジオ様!また貴方は仕事をサボっていたのですね!
もう夏休みはないと思ってください!いいですね!」
メアリーは怒って部屋を出ていった。
「デートできませんでしたね」
クロは憐れな目で俺を見てきた。
「、、、今日中にこれ全て終わらせてやる」
そう呟いたジオは変なスイッチが入り、尋常じゃないほど仕事をするのが早くなった。
「やはりメアリー様をいれて正解でしたね」
やれやれとそんなジオを見守る男性達だった。




