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王子はパパで令嬢はママのようです

今日はジオ様と二人でお茶会をしようと誘われています。もちろん、二人でお茶会ですがクロはいます。執事ですからね。


「メアリーこの前ので怒ってない?」


「怒っておりませんわ?私とジオ様は別になんの関係もないですし」


嫌味な事しか言えず素直にやきもちを妬いてると可愛いらしいことも言えない自分に少し腹が立ちますわ。


「メアリー、この前俺が言いたかったのは」


「パパぁあああ!」


「…そう、俺はパパ、え?!何?誰このこ!」



急にジオ様に抱きつく小さな可愛らしい女の子。金髪でウェーブがかかったお人形のようです。


「実物のりかちゃん人形だな!大人になれば、ばーびー人形だな。」


なんの人形のことをジオ様は言ってるのかしら。


「ジオ様のこと、パパと言ってますが貴族の何処かのお子さんでしょうか?迷子ですかね?」


まさか、ジオ様の本当の、、、と疑う目で見てると

ハッとその視線に気づくジオ様。


「俺はまだ清い体だ!初めては好きな人と決めている!」と笑顔でいいながら、急に顔を赤くなるジオ様。私も頰が赤くなってしまいました。


「そ、そうですか、、、」


お互い顔を赤らめているとクロは、ため息をしながら

「コントは済みましたか?私はこの子が誰か探してまいります」


クロが女の子を抱き何処かへいこうとすると

女の子はジオ様とそばにいた私の袖を掴み


「やだあああああ!パパとママと離れたくなああいいうああああああん!」


泣き出しました。

どうやら、ジオ様がパパで私がママのようです。

なんでしょうか、少しくすぐったい気持ちですね。


「では私が戻るまでお二人で育児を頑張っててください。いいですか育児放棄せず面倒を見るのですよ」

そう言って女の子の親を探しに行ったクロでした。






「自分の名前を言えるかしら?レディはまずご挨拶しないと。泣いててはわかりませんわ」


女の子な頭を撫でてるとジオ様の腕の中で泣いてる女の子は頷いた後腕から離れて

「ビアンキでふ。」


ビアンキ?名前しか言えないようで何処の家のものしかわかりませんわね。


「パパとママで、、ないのぉ?」


ぐすぐすとまた泣き止むビアンキにジオ様は抱きつき

「俺がパパだああ!可愛い!メアリー俺この子欲しい!」


「犬猫拾った時のような言い方は駄目ですわ。とりあえずレディとして、学び」


「遊ぼう!」


…ジオ様は遊ぶ事しか考えてないのですね。


三人でボール遊びをしたり、絵本を読んだり、庭のある花を積んでたりしていました。


ビアンキはお茶会で用意してたクッキーを美味しそうに食べています。可愛らしいですわね。

「ビアンキ、口元がクッキーで汚れています。」


ビアンキの口を拭いてあげているとジオ様はニコニコしながら

「ビアンキはいい母になりそうだな。」


「何を、ふざけたことをいって、、」


ジオ様に見つめられたまま、うっ、、また動悸が。。

その澄んだ青い瞳。私は好きですわ。

でもそんなに見つめられると、勘違いしてしまいます。



ビアンキも私をジーッと見つめている。

「ママはパパ嫌い?好き?」


突然の質問に私は動揺しております。


「え、あの、私?」


ジオ様もビアンキも私の言葉をまっております。

何故ジオ様もキラキラした目で見てくるのですか。


「、、すっ、あの、嫌いでありませんわ」


「ママはパパ好きだって!パパは?」


ジオ様はビアンキの頭を撫で撫でしながら

私を見つめて

「もちろん、あいし、「ビアンキちゃああああん!」


ジオ様の言葉が聞こえず、知らない女性と男性がこちらに駆け寄る。ビアンキの本当の両親のようです。


ジオ様は

「また!邪魔が!なんでいつも」

と何やらブツブツ言っていました。


「ジオ殿下!娘が失礼を!」


「ビアンキちゃん!よかったわ」


「おい、、、クロ、ビアンキは何を見て両親は俺らだと勘違いしたんだ」


ビアンキの父親は金髪で青い目をしているがぽっちゃりさん。お腹に何やら沢山入ってる状態で背は低い。

母親は銀髪だがこれまたぽっちゃりどころでない、なんとゆうか、、たくましい方ですわ。

無理もありませんわ、自分達はこの方達っ間違われてしまったのですから。


私、、太ったからかしら、、、痩せないと。

剣術部へ行き特訓しないといけないわ。



ビアンキは手を振り元気よく

「またね!遊んでくれてありがとお!」


嵐のように去りました。



クロはテーブルや食器を片付けながら

「どうでしたか?夫婦ごっこは。イメージトレーニングできてよかったですね、、って二人とも話聞いてませんか。」


ジオもメアリーも何やら落ち込んでいたようだったので二人を放って後片付けを黙々としていたクロだった。





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