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ジャスミンの一人言

少しだけ、すこーしだけ私ジャスミンの奮闘記を聞いてください。


そうね、何から話せばいいかしら。


あれは私が赤ちゃんの頃だったわ

ラジープ王国。砂丘が大半を占めており人は陽気で踊りが好き。そんな王国に生まれた私。


国の姫とかラッキー!としか思っていなかった。タイガー兄様と会うまでは。


「こんにちわ。小さなお姫様」


少し寂しそうな目をしている少年は私に挨拶をしてきた。少年を見て私は気がついた。


「あぅあ!(まさか!)あぃあうああああ!?(攻略対象のタイガー様!?」


私は赤ちゃんながらにそりゃもうビックリしたわ。

自分の好きな乙女ゲームに転生したんだもの!

しかも私はほら、転生したら悪役令嬢でしたーテヘペロってゆうわけではない!うん!確かそうだ、タイガー様の妹は病気で死ぬんだった、うんうん、妹が死んだのはお前のせいだと母親から言われ性格歪むんだったんだよなあー。私の母親とタイガー様の母親違うんだよね。タイガー様の母親はタイガー様を産んですぐ亡くなったとか、、、タイガー様は無口なキャラだったけど、時々見せる笑顔と優しさに胸キュンしたわぁ。

ヒロインとのイベントでは確か、調理実習でキッシュを作り終えたときタイガー様とヒロインの出会いあったあった!いやぁ、そっかそっか!もう少しでその場面見れるかもぉ!


いや、、死ぬじゃん!私?!え?何体弱い設定なわけ?しかもタイガー様の性格を変えてしまったのは私が死ぬからじゃん!


「タイガー、貴方は第1王子でありこれからは甘えることなど許しませんよ。私の可愛い娘ジャスミンにはあまり関わらないでちょうだい」



ちょっとちょっと、ママさんや、何虐めてるのよ!

まだ小さい男の子に、まだ甘えたい年頃なのになんてこと言うんだ。


「はい、、義母上、、、」


あれから3年が経つ。タイガー兄様は私を無視して自分の殻に閉じこもるばかり。私はまず死なないように体力作りをしたわ。


「うあおりゃあああ!」

叫んで、走っていたり、沢山食べてたわ。


そして、私を最初無視をしていたタイガー兄様をあの手この手で声をかけまくった。ストーカ並みにね!

寂しがり屋さんだから、甘えたいんだろうから、だからそばにいた。それと、タイガー兄様まだよちよち歩きの私を突き放すわけでなく、歩くスピード合わせてくれてる。優しい兄だなあと感じた。

私の前世にも兄はいた、たしかにいた。残念な奴だったけどね。でも交通事故で亡くなって、、、ちゃんと妹らしいことできなかったから、、だから、、今世では兄を大事に、大事にしようと思ったの。私はたくましく生きたわ。病気もしなくなり、国一番のお転婆姫と言われてる。それと、私の母親とタイガー様も少しずつお互いの関係が良くなってきたもよう。



「ジャスミン、今日も可愛いよ」


「ジャスミン、君はこのデザート好きだろ。あげるよ」


「ジャスミン、そのクラスの男子は誰だい?」


やばい、なんか違うタイガー兄様になりました。

シスコン気味に仕上がってしまったわ。


そうね、せっかく姫になったんだもの。

他国へ留学しまくってみるのも悪くないわね。

それと妹離れをさせなきゃ!



沢山の国へ飛び周り、フと、気づいた。

そーいえば、、ゲームの世界だと、もう始まってるんでないかな???


タイガー兄様は既に留学してる、、舞台は整ったわけね。


そして、私一番の推し!クロ様と会えるかも!


私はタイガー兄様へ会いに行ったわ。そしたら、色々ごちゃごちゃしていて、前世の兄がジオ様とか殴りたくなったわ。それ以上に自称ヒロインが腹たつ!


でもクロ様は相変わらず素敵過ぎる。。


頑張って勉強して、中等部から高等部へ編入できました。



「よく難しい編入試験に。しかも中等部からとは凄いですね、これは私からのお祝いです」


クロ様から、アップルティーをいれてもらいました。

やばい素敵。これ永久保存版ものよ!

その瞳、髪、仕草、全部すき!たまに腹黒なのもすき!


ちなみにタイガー兄様からは沢山お洋服を買ってもらいました!


元兄様はというと、、、クワガタ。。何故よ。


「お前昔俺が飼ってたクワガタのコロ吉欲しいと泣いてただろ?コロ吉でないが、二号としてあげるわ」


昔って、、、いつの話以前の問題だけど。


前世でも今世でも私の元兄様は残念な奴だわ。





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