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少しドキッとしました

「メアリー様とジオ殿下はいつ頃から、恋仲になられたのですか?」


令嬢達とのお茶会で、そんな事を聞かれた私は、紅茶を飲んでいたのに、むせてしまった。


いやいやいやいやいや、恋仲とは?はて?

「ジオ様とはそんな仲ではありません、、、って皆様聞いてます?」


令嬢達はジオ様と私は理想のカップルだと国中の憧れだと、話ていた。

なんて、不愉快な、、、、


「ジオ殿下は、プレゼントは絶対真っ赤な薔薇など、持ってきますわ!素敵な方ですもの!」


いや、この前珍しいと騒ぎ蝉の脱け殻をプレゼントされましたわ。


「珍しい宝石を沢山プレゼントをしながらも、一番は君が綺麗だと褒めてくれそうですわ!」


この前、「メアリー、お前太った?

健康によくないから、これやるよ」


剣を渡されました。あれは殺意を抱きました。



「すーてーきー!!ですわぁああ」


令嬢達から彼はどう映っているのだろうか、、目が悪くなったのではと心配になった。



中等部に入り、新入生代表挨拶をしたジオ様は女性に大人気、男子生徒や先輩方からも信頼をされている。


放課後に図書館で勉強をしていると、

目の前にジオ様は当たり前のように座っていた。


「寿司が食いたい」

最近この事ばかり、ずっと呟いている。


スシとか意味不明な事を言う彼をスルーする私と、

馬鹿げたこといわないで、王子としての仕事をして下さいと叱る執事のクロ。


周りにいる生徒達は私とジオ様は図書館デートをしている、と噂になっている。


「メアリーは明日、実技練習を参加するのか?男子ばかりの授業だけど大丈夫なの?」


実技練習とは、剣を習っていたりする。昔は男が受ける授業だったが、今は女性でも強くなりたいという声が出て今は女性でも実技練習を受けられる時代となった。


「レディとしては、勿論だけど、やはり清く正しく強くありたいので授業を受けようと思います」


貴方にもらった剣で、返り討ちにでもしたいくらいですし。


「メアリーは、やっぱすげぇわ!」

キラキラした笑顔を向けるジオ様。周りにいる女子生徒は頰赤らめて彼にノックアウトされていた。



次の日の実技練習、男子は8割、女子は2割ってところかしら、、そうキョロキョロしていると、ジム様ま同じ授業を受けている、彼は笑顔をむける。

周りにいる男子生徒も、なに、顔を赤くなっているのかがわからない、、、


「殿下のあの、子犬のような笑顔はなんなんだ!可愛いすぎる!」


「相手は男だ、男なんだ!」



…大丈夫かしら、このクラス。


それぞれ、剣の構えかたを教わったりして、

ジム様は先生と既に実技練習をしていた。


やはり小さい時から、剣を習ってただけあって、強い。


真剣な顔で授業を受けるジム様



「いつも、あーだと私の肩の荷がおりるんですがね」


執事のクロがボヤいてた。


「でも、たまに馬鹿な顔を見なければ貴方はいじめがいないでしょう?」


クスクス笑って二人は談笑する。


その時、

他の実技練習をしていた男子生徒が、勢い誤って剣を投げてしまった、

剣の先はメアリーに向かって


「危ない!!!!」


クロがかばったものの、足を挫いてしまった。


「いた、、、!」


男子生徒は慌てて

「メアリー嬢!すまないっ!」


私を抱き上げようとした時、目の前にジオ様がきて

「触るな、私がメアリーを保健室まで送ろう」


ニコと爽やか笑顔をするジオ様。


男子生徒は顔が青くなり、申し訳ありませんとかすれた声でジオ様に謝っていた。



「きゃっ」


ジオ様はあばれるなといい、いわゆる、お姫様抱っこをする。

周りの生徒はきゃーきゃーと騒ぐし、目立つし、なんとゆうか、かなり恥ずかしい。。


「あの、少し挫いただけですから、、」


「お前の悪いところは、すぐ、我慢するところだ、黙っていろ」


真剣な顔で彼は私にそう告げる。



不覚にも、、、ドキッてしてしまった。

幼なかった、あの時の、ちょっとドキッが似ているような、、、




「んー、やっぱ、メアリー太った?」



前言撤回。

早く剣を習い強くなって、この馬鹿王子を叩きのめしてやりたい、そう強く誓った。












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