悪夢をみました。
「…クリスティーナ・メアリー!!今日をもって君とは婚約破棄をさせてもらう!」
卒業式パーティで大勢のいる前で私は婚約破棄させられた。
「、、、ジオ様。」
彼の隣には私と正反対で可愛らしい庶民の彼女がいた。
何故、、、ただ私は貴方の為を思って、、国の王妃となる覚悟をしたあの日から頑張っていましたわ、、、
なのに、なぜ?
貴方は彼女に優しく微笑みかけている。
私には一度も向けたことのない顔を彼女には沢山見せているのね。
「メアリー様、私も今日をもってクリスティーナ家から出て王家へ執事としていきます。それでは」
クロ、、貴方もずっと仕えてくれていたじゃない?
なのにこの仕打ちは一体何なの、、、
生徒会のレイラ様、ライラ様は私の存在を無視をしている、、、
隣国から留学きてるタイガー様は私を軽蔑をした目で見てくる。
愛しい貴方は私を見てくれてない、、
ジオ様、ただ私は貴方を愛したいだけ。
なのに、、、、何故!?!
ハッと目を開くと頰が濡れてました。
「・・変な夢ね。。。」
ここのところ変な夢を見ます。私の知らない皆さんが私を避けて、そして軽蔑をするよう目で責めたててい夢。
「メアリー次の授業の教室は、、ってどうしたんだ?ボーとして」
手のひらをヒラヒラして心配な顔をするジオ様。
「いえ、、別に、、少し寝不足で」
あんな夢を見てるから、目をまともに見れないわ。。
ただ、夢なのはわかるけど、生々しい感じで、、、とても不愉快な夢だったわ。
「ジオ様っ!」
突然ローズさんが現れジオ様に抱きついていました。
クロはローズさんに
「例え、馬鹿でも残念な方でヘタレでもジオ様はこの国に王子です。軽々しく、触るのは辞めていただきたいですね」
「クロ様ったら、ヤキモチね!ふふ。私クロ様も好きよ?でも一番はジオ様なの」
クロは
「あの女の顔をにナットウをぶちまけてやりたいもんですね、、」
と、殺気だっていました。
ジオ様はローズさんの手を離し
「本当もう、しつこい!いいかげんに、、、!」
ジオ様は勢いあまって、階段を踏み外し転落しました。
「ジオ様!!」
駆けつけていると、ローズさんは顔を青くしてぶるぶる
しているだけで、
「早く人を呼んで!」
どうしましょう。。ジオ様は気絶してしまいました。
頭からも少し血が流れ、、、
ジオ様は元気だけが取り柄ですもの。大丈夫、、、
ジオ様の転落に聞きつけた、ライラ様やレイン様、タイガー様とジャスミン様も心配をしにきてくれました。
ジオ様の部屋の前で待っていた私達の前に数人のお医者さまと
クロが部屋から出てきた。
「、、メアリー様、容体は大丈夫なのですが、、」
クロは何故か私達を部屋に入らせまいとしていましたが、タイガー様が無理やり入り、私も付いていった。
頭に包帯を巻いてベッドにいたジオ様。
私達を見てキョトンとしている。
涙が溢れて、ジオ様の元へ行き
「皆さんに心配をさせてばかりで、、、!もうお体は大丈夫なんですか!?」
彼の手を握って話すとジオ様は
「申し訳ないが、、、君は誰だ?」
記憶がすっぽり無くなったジオ様でした。




