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ナットウとはなんですか

「納豆が食べたい」


また始まりました。〜を食べたい病です。タイガー様も「ジャスミンもたまに、わからない食べ物を食べたがっていたよ。お茶目なところも、また可愛い」


自慢気に話すタイガー様はクロを見て話をしています。クロは興味なさそうに適当な返事をしていました。


「ジオ様ナットウとはなんですの?」


「納豆は、大豆を発酵させた健康食品だな。ビタミンやミネラルが豊富で美容にもいいんだぞ。テレビでよく見てたし」


「ジオ様の所々の単語がよくわかりませんが、豆類で健康、美容によいのですね。」


少し興味があります。美容によいのなら尚更です。


「おっメアリーが話に乗るのは珍しいな!」


ジオ様は嬉しそうにしています。


「美容にいいと聞けば女性は誰でも興味をもちます」


「ハハ、メアリー嬢はこれ以上綺麗になってどうするんだ?」


タイガー様は微笑みながら褒めてくださってるけど、シスコンですから、、、と冷めて見てしまいます。


ジオ様はメアリーを口説くなとタイガー様に当たってましたがタイガー様は「ジオも綺麗さ」と褒めてました。




さて、ナットウとやらは豆類らしいです。ジオ様に聞くと

「いや、俺お◯め納豆しか食べてないから、作り方が今いちわからないや」


ちょうどジャスミン様も放課後遊びに来て

「は?納豆たべたい?そんなのなくても生きていけるよ。とゆうか、私ネバネバとか無理」

と拒否されていました。

ナットウとはネバネバしている、、、


「クロはわかる?ナットウ、、、」


「ジオ様の頭の中がわからないのに、そんな食べ物知りませんよ、、私も知りたいですね。」


そう呟いてるクロにジャスミン様は

「クロ様は納豆が食べたいみたい!ジオ様!タイガーお兄様!納豆を作るわよ!」

急にやる気がでてきたみたいです。

「メアリーも納豆を食べたいよな!俺達に任せろ!」

ジオ様は相変わらずテンションが高いです。

「ジャスミンの頼みならば、私は協力するぞ」


何故かタイガー様も加わって、三人は何処かへ行きました。



ナットウとはどんなものを知りたいだけで、

食べたいとは言ってません。。



「クロ、私嫌な予感がするわ」


「メアリー様私もです。」




何日か三人はコソコソと何かをしていました。


私はカテリーナ様とユリアン様と楽しくお茶をしていました。その時、クロが珍しく汗を垂らし血相を変えて走ってきながら

「メアリー様!逃げて下さい!

アレは駄目なやつです!」


アレとは一体、、、


「ナットウですよ!」


クロが珍しく慌ててるもんだから、カテリーナ様もユリアン様も口を開けてビックリしています。


その時ジャスミン様とジオと様の声が


「メアリー!納豆できた!!すこーしこの世界の納豆は臭いがキツイけど大丈夫だ!」


何やら、ジオ様の手元にお皿に茶色い豆類が沢山ありました。


「ジオ様!それは駄目です!って聞きなさいよ!私納豆嫌いだからわかるけど、それヤバイ!タイガーお兄様、臭いで気絶しちゃったもの!!!」


ジオ様を止めようとしているジャスミン様。レディがそんな全速力で走るのははしたないので、後で注意しておきましょう。



「一体ジオ殿下は何を持ってこられたのでしょうか?」

少し興味があるとカテリーナ様とユリアン様は、ジオ様が持っているナットウに近いたら、、


パタリ



気絶しちゃいました。



そばにいるクロは

「もう、あの、ナットウを殺すしかありません、、

ヤルかヤられるかですね」


真面目な顔で何言ってるのですか。。。



ジオ様は私の元へきて、褒めて褒めて!と犬のようにキラキラした目で見つめてきます。


「納豆だ!!本当はご飯あれば最高なんだけどな」


スプーンを渡され目の前にある、茶色の豆をすくう。少し糸が引いていて、たしかに粘りがあります。。。

臭い、、たしかにキツイですね。

でも気絶はしません。やはり剣術を習い鍛えられてるからでしょうか。


周りにいる人達は

「食べたら死ぬから!」と止めていましたが、勇気を出して


パク



ジオ様は恐る恐る私の顔を覗き込み

「ど、どう?」


見た目は気持ちが悪いし臭いがキツイですが、、、

「美味しいですわ」

笑顔でそう答えるとジオ様は嬉しそうにしていました。


「ゲームと違うのわかるけど、、この世界でメアリーがある意味最強かも。。。」


そう呟いたジャスミン様でした。



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