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ミソシルを知りました

「メアリー嬢」


聞いたことがある声だと振り向くと中等部の時生徒会でお世話になったレイン様とライラ様、お二人でした。


クラスも離れて中々会えませんでしたが、やはり共にあの馬鹿王子に振り回されていた者同士なので親近感があります。


「ははっメアリー嬢、入学早々色々噂話が広まっているようだけど大丈夫か?」

イタズラ顔をしながらライラ様は話を続ける。


「あのローズって子、なんなんだ、、」

ハアと疲れているレイン様。


そうこのお二人にもあの子は声をかけているようです。


「顔は可愛いんだけどねえ〜ただ残念な子だよね」

とライラ様は苦笑する。


「でもジオ様直ぐに戻ってきたことだし、よかったね。嬉しそうな顔してるのを見てすぐわかったよ。」


え?誰が?首を傾げながら意味がわからないというと

お二人は、互いを見て笑い、私に暖かく見守ってるよと言う。


だからなにがですか??


「これから家庭科の時間ですわ。あ、今日家庭科で作るご飯やお菓子をお昼にジオ様と食べる予定なのでお二人もご一緒に来てください。久しぶりに元生徒会のメンバーとお茶をしたいですし。」


お二人は婚約者も連れていくと約束をしました。


今日の午前の家庭科ではスープとサラダ、キッシュ作り。あとはデザート作りです。


スープは何度かジオ様に作ったことはありますが、キッシュ作りは初めてです。サラダとかも、包丁など慣れていないけれど剣と同じようなものね。


女子生徒達が教室に集まり、先生は授業の説明をする

「腕に自信がある子はオリジナルのものも許しちゃうわ!頑張ってね」


さて、まずはサラダを、、、


「やったあ!私料理得意なんだよねえ」


目の前で包丁を持ちながら私に話かけるローズさん。

あまり包丁をむやみに振り回すのはレディとしていかがなものかしら、、、


「、ねえ、メアリーさん。ジオ様はたぶんーこういう料理飽きているんだと思うんだよね!」

ふふ、と笑う彼女。自分はジオ様の気持ちがわかるからと語りかけてきます。


彼女はお手製のお味噌!とじゃじゃーんと見せつけてきた。


ミソ、、、?いや、何この茶色、、、そしてツーンとする匂いは。。


周りの生徒や先生もなんだなんだと集まってくる。


皆怪訝した顔をしたものの、ローズさんは

手慣れた手付きでスープを作っていく。

だんだんと良い香りがしてきました。


みんなどんな味だと恐る恐る口にいれるが、


とても美味しかった。


あぁ、ジオ様がいってたミソシルとはこのことなのでしょうか。。。





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