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少し困りました

ジオ様へ


お元気でしょうか?今日入学式へ行く途中自分はヒロインだと叫ぶ貴方と同じくらい、いえ、それ以上に残念なこと出会いましたわ。

彼女の名前はローズ・マーガレット。ジオ様の事を好いているようです、戻ってきましたら彼女と仲良くすることをお勧めいたします。

とにかく彼女は毎日毎日毎日、私の元へきて泣いて叫んでおります。ジオ様が恋しいようです。


あとクロもローズさんに絡まれ、困っています。やはり馬鹿な子には馬鹿を、、というべきでしょうか。


どうか早く、帰ってきてくれることを心待ちにしております。


メアリーより




メアリーへ



寿司が食いたいがこの国はインドみたいだ。

毎日毎日毎日毎日毎日毎日、カレー。ナンみたいなのは美味しいが米が恋しい。


ジオより




「インドって何ですの、、、とゆうか、手紙の返事がまともに返してくれない、、」


ブルブルと手紙を持ち、今にでも人を殺りかねないぐらいの殺気を放つメアリーを察しているのは、そばに居るクロのみ。周りのものはジオからの手紙が届いて、嬉しくて涙が出そうだと思っている。


「クロ、貴方も貴方です!貴方がいるせいで私は殿方と出会いもないわ!パーティへ行っても、後ろには貴方!貴方=ジオ様がいると見られています!」



「おや、イライラが増しているようなので、今日の紅茶はカモミールにしておきますね」


にっこり微笑む腹黒執事。


「メアリー様!聞いてださい!ローズさんったら、私の婚約者と仲良くしてるんですの!」


「メアリーさまあぁ!酷いんです!彼!ローズさんが一番可愛らしいからお前とは婚約破棄すると、、」


「周りの男性はあの女狐ローズにたぶらかされてますわ!」



カモミールを飲みながら、何故か私はあの自称ヒロインとやらのローズ・マーガレット嬢が他の男子生徒達を誑かしているという相談、、、いやクレームを聞いています。何故私なの、、、。

入学式から一週間、彼女は何かと私に突っかかってきます。目の前でワザと転んだり、ウルウル泣いたり、、

この学園でローズさんを推している男子生徒は半分。

最近ではその方達から、「メアリー嬢!イジメはよくないぞ!」と言われる始末。

他の男子生徒は気にしない方がよい、あれはジャガイモなのさと頭が冴えてる方々は理解してくれてるようです。


「メアリー様!」


ぶるぶる涙を流しながら私を呼ぶローズさん。


「今度はどんなコントを見せてくれるのですか?」

ハアと溜息交じりで声をだす。


「酷いです!私が他の男子と仲良くしてハーレム状態が気にくわないからってぇ!さっきまで使っていた、私の教科書ビリビリにするなんてえ!!」



「、、、私今学園へ来たばかりですよ。馬鹿の相手をして最近頭痛がするもので病院へ行ってたんですの。


で、その教科書ですがそれそもそも貴女の教科書でないですよね?」


「は?!なんでそんなっ、」


「いえ、思いっきり何処かの男子生徒の名前が記入されてますし。色々と頭大丈夫ですか?、、、」



彼女は顔を真っ赤に何よ!馬鹿にして!と言って数人の男子生徒達を連れて何処かへ行った。


「嵐のような彼女ですね」


溜息をし遠い目をするクロ。

周りにいる女子生徒は物凄い怒りを出していた。


どうしたらいいものか少し困ってきました。








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