自称ヒロイン現る
四月、今日から高等学部へ入学です。
ジオ様は四月から隣国へ三ヶ月ということで、浮かれてしまっています。
「・・・何故ジオ様専属の貴方が私の執事になってるのかしら。。」
「私もあの方の考えてることがよくわかりません、、、、」
二人でため息をする。
そう、何故かジオ様がいない学園の間執事のクロは私の執事【学園にいるときのみ】となったようです。
「まあ、変な虫が付かないか監視の為でしょうね」
え?今なんていったか聞こえなかったわ?
よくわからないけど、ジオ様が三ヶ月いない事ぐらい
私にはなんとも思わないのに、、、
「メアリー様!お元気を出して下さいませ!
またお茶会開きましょう!」
「応援していますわ!」
「遠距離恋愛ほど燃えあがるものはなくてよ!」
「ジオ殿下不在中は私達がお守りします!ハッ!クロ、様っ、何故ここに、、!?や、やましいことは考えてないですよ!?」
「愛は深まるばかりですわよ!」
何この応援ムード。。やめて欲しいわ。私は素敵な殿方と出会い恋愛をしたいのに、これじゃあ私、、
「素敵な男性、逃げていきますよねぇ」
しれっとそう告げるクロ。貴方のご主人様のせいよ?!
ジロっと睨んでもジオ様同様この方も私が睨んでも効かないのよね。。。
「そろそろ入学式ですし急がないと。」
入学式の新入生代表の挨拶は私になったのよね、しっかりしないと。
そう思ってた矢先、
「きゃん!」
後ろを振り向くとピンク色でお団子頭をしているストレートロングの、女の子が転んだ。
その様子を見て他の女生徒が
「貴女大丈夫かしら?」とそっとハンカチを渡している様子を目にする。
「、、は?違うでしょ!?そこのモブ!平民がこの素晴らしい学園に来たのでバチがあたったんですわ!とクスクス笑うとこでしょお?!」
ハンカチを差し出した彼女は確かに貴族出身のもの。
「え、。?あの、今時平民や貴族とかお互い馬鹿にしたりするとかありませんわよ、、、?」
「、、は!?いつからよ!」
多分、ジオ様の体育祭から始まり、平民も貴族はお高い奴らでなはい、貴族は平民は出来るやつ、とお互い認め合い浸透化してきたからでしょうか。。
ボーとその様子を見てると、ピンク頭の彼女と目があった。
「あんた!悪役令嬢メアリー!」
人を指差して悪役とか、、、何このデジャヴ。。。
「私前世の記憶を持ってるのよね!そして私はヒロイン!ふふっ!貴女なんて、私に比べたら、、ハッ!クロ様がいる!生クロ様!きゃっ!あぁ、でもでもわたし一番はジオ様が好きでぇ」
さて、入学式行きましょう。くるりと無視していこうとすると、腕を掴んできて
「とにかく!執事のクロ様を解放なさい!私知ってるんだから!」
ドヤ顔しながら私に言ってくる。
「クロ様が幼少時、王宮執事の面接へ行く時メアリーがクロ様を見て、黒い髪に黒い瞳は王宮に相応しくない!汚れているから私が雇うとクロ様をずっと虐めてるの、私、知ってるんだからね!」
「え、と、、、何のことかしら、、クロはジオ様専属の執事ですわ。今は何故か私の執事としてジオ様から派遣されてますが」
ちらっとクロを見ると
目が死んでいました。
いや、思考停止中のようです。
だって彼女、、、
「クロ様!私はクロ様の髪と瞳は綺麗だと思います!」
とびっきりの可愛いらしい笑顔を向けていうものの
クロは、ハッと我に返り
「ジオ様に、言われた事がありますので。お気持ちだけありがとうございます」
「では」とそそくさと入学式の会場に私達は逃げた
「ジオ様に、言われた事がある、、?!は!?何それ、BLなわけ??!」
よくわからないことを叫んでた彼女。
「メアリー様」
「何かしら、クロ」
「ジオ様以上に馬鹿です。あの子」
えぇ、残念な子現れたわ。。




