突然の出来事
警告
過激な暴力描写があります。
苦手な方はお控えください
「もうっ最悪っ!なんなの!?」
ノートと教科書には自分の悪口が書き記され、机の中には画鋲が入っている。その机の上に菊の花がいちりん飾ってある。
「いい気味・・・あたしに逆らうからいけないんだよ。逆らわなかったらこんな事にならなかったのにね」
クスクスと笑い声が教室に響く。遥は耐えられず耳を押さえる。なんで?どうして私は苛められないといけないんだろう。「嫌だ」ただその一言だけで苛められるなんて。断ったら苛められた。そんなの非常識だよ・・・
3日前遥は柚希に頼まれた仕事があった。近くのコンビニでの買出しを頼まれたのだ。だがその時は図書委員の仕事で忙しかったため頼みを断った。柚希とはあまり話したことが無かったが彼女ならまた今度にしてくれると思った。
「そっか。なら仕方ないね。また今度よろしくね」
思ったより優しい人だった。
彼女の立ち去った後姿を見てそう感じた。
その翌日から突然苛められるようになった。
「梅宮さん。あんた図書委員の仕事だって嘘ついたでしょ?」
「ちっ・・・違うよっ。柚希さん見てくれてたじゃん」
「うん。あたしは確かにみたよ。でも」
でも・・・?
「あんたと同じ日担当の人に聞いたよ?本当に梅宮さんは図書委員の担当かって」
同じ担当の人とも仕事してた。本並べてた。
きっと信じくれてるはず。その人は。
「梅宮遥は担当じゃない・・・っだってさ」
え?なんで?
確かに私の担当なのに・・・・!
ガラッ
ドアが開く。そこに武藤圭が立っていた。
「どうしたの?そんなとこにみんなで集まって。楽しい事でもあったのかな?」
圭とは毎週水曜日一緒の担当だ。
彼女と一緒にした。なのになぜそんなことを?
梅宮遥は担当じゃない
「ねぇ圭。梅宮さんは担当じゃないよね?」
圭は遥を見る。
違う違う!私は図書委員の担当だから!圭と一緒に入ったから!
圭は口を開く
「遥はあたしと一緒の担当じゃないよ。」
「ちょ・・・なんで?!」
柚希がクスッと笑う。
遥を舐めまわすかのように見てる。
「遥は柚希から頼まれた仕事したくなかったんだよ。だから嘘ついたんだよ。」
「待って!私嘘なんかついてない」
はやまって圭の腕を思わず掴んだ。
「友達・・・でしょ?私圭と図書委員一緒にはいったでしょ?同じ日の担当になったでしょ?」
忘れていたなら思い出して!
せっかく友達になったのに。なんでそんなこと言うの。
「ねぇ。友達で・・・」
言い切る前に腕を振り払われる。
勢いよく床に叩きつけられてしりもちをついた。
「っ誰が友達なんだよ!あたしと一緒の委員会入って真似して!それに遥が柚希の頼みごと断るなんて最悪!そんな人とは思わなかったよ!」
「け・・・圭・・・」
暫く呆然とした。言葉も涙も出なかった。あまりにも悲し過ぎて・・・
違うよ・・・私とは一緒の担当でしょ・・・
そうか・・・柚希に嵌められたんだ。私を苛めるために嘘の事圭に言わせたんだ。
だって友達じゃないって言うはずが無い。優しかった圭が。
柚希には逆らえないよ。誰も。誰も。
友達だけは取って欲しくなかったよ。
私苛められるんだ。
明日から地獄の日々が始まる。始まろうとしている。いや、始まっているんだ。
逆らってはいけない。
地獄への道を今歩き始めた・・・
どうも。皐です。
苛めと言うか一応ホラーっぽい物語です。
ホラーっぽくないと思いますが・・・