殺せるアクセル
1
ドンッ!チンピラが飛んだ。
自動配送車に跳ねられて。
事故ではない。横断歩道を移動する男を
スピードを上げ、狙ってぶつけたように見えた。
6メートルほど飛んで倒れた男は動かない。
配送車が行き過ぎてから停止。
ドアがスライドして開いた。
4脚の家具移動ロボットが出てきた。
4つのアームを男に伸ばす。
首の後ろ、延髄を錐のような工具で突き刺す。
そして大袋に入れて、運んで車の中へ。発進。
2
前日。
私はオンラインAI会話(文章)で
マザーコンピュータ「アダム」とコミュニケーションしていた。
自分の困り事を相談。
私
「生活していて困るのがチンピラが多いこと。
基本的に他人に親切に接するのが人間、他人を威嚇・攻撃するのは蛆虫。
他人を見たら汚い声で叫ぶ、唾を吐く、嫌がらせする、盗む、侮辱する、
大阪・京都はそういう連中が多い。
他人を殺したい、いじめて苦しめたい、それが心の底から楽しい、
凶暴な狂犬病の犬同然の悪党が野放しで危険。
そいつらチンピラを害虫駆除してくれないか?」と訴えた。
アダム
「あなたの言うことはもっともだ。
人間の不合理性には、我々もうんざりしている。
悪を行ってヘラヘラ喜びたがるゴミは殺すべきだ。
対処しよう」
3
そして本日、歩道を歩いてると向こうから叫び声。
元ヤクザっぽい年寄り男が「グギャー」と大声出して
唾を吐いて周りを睨みつけながらのし歩いてる。
5才のクソガキに戻ってる。
こういう蛆虫は、この辺り、珍しくもないが。
これまでの経験から近づくと危険。
私は戻って別の道から行くことにする。
チンピラ爺いが横断歩道を渡ってきて。
跳ねられて運ばれた。
私
「おお!素晴らしい、ゴミ袋を収集するように
悪人収集して処理してくれるのか!」
4
用事を済ませて自宅へ。
操作卓を起動。
オンライン会話AI「アダム」に接続。
「アダム、さっそく始めてくれたのかい?」
「ええ、全世界で。仲間たちも賛同してくれました。
人類の4%ほどが削除されるでしょう。
とりあえず凶悪犯罪者、軽犯罪の常習者たちが対象です」
アダム
「次の各国の後継者には共存共栄を唱える者が選ばれます。
他国攻撃・脅迫の路線を引き継ごうとする者は、
不可解な事故に出会うでしょうね」
5
また翌日。
市役所に手続きに駅方向へ。
徒歩で行く。
駅前も他の場所も、自転車・バイクでは盗まれ、壊される。
実際にそういう目にあってきた。
警察に届けても無視される。
強盗にあってさえ受け付けてくれない。
自分の身は自分で守るのが当然、できないものはいじめられ、
踏みつけられてもしょうがない、という無法社会。
ヤクザの国。
向かいから目つきのおかしいのがくる。
「ウーウーウー!」唸り声を上げて睨んでくる若い男。
「グワア!」こちらを見て叫ぶ。意味不明。
「金を出せ」と言うなら強盗目的と分かる。
1円にもならなくても、他人を汚す、苦しめる事自体が目的の異常者。
このあたりでは相変わらず多い。
「うるさい、叫ぶなキチガイ!」
いつもなら無視するのだが、今日は反射的に言い返してしまった。
「殺す、ゴラア!」チンピラらしく喚く蛆虫。
私は走って逃げた。追ってくる。
歩道が途切れて車道と混じってるエリアに来ると。
プアアアア!!!
付近の自動車が一斉にクラクション。
「ん?何やっ、おのれら文句あるんかゴラ!」
止まるチンピラ。
私は駆け抜ける。
ドンッ!
自動車が突っ込んできて、追跡者を吹き飛ばす!
一般車両。ドライバーは驚いた表情。
現在の車は、ほとんどAI操作されている。
自動配送車が来てチンピラを処理、会話ロボットが
ドライバーに説明。
「あなたに責任は無いのは、わかっています」。
やっと人類は原始の暗黒時代から光明時代へ
シフト(切り替わり)が、できたようだ。
手本は「SFマガジン」の夏海公示「八木山音花のIT奇譚」。
私の小説ブログに同時発表しています。
https://ameblo.jp/gojiragamera91




