第9話 合唱コンクールに向けて練習をしよう!
第9話 合唱コンクールに向けて練習をしよう!
合唱コンクールに向けて練習が始まった二年三組。
持ち前の歌唱力のお陰で渡からしてみれば苦ではない。
しかし、柳井は違った。
柳井は渡とカラオケで合唱コンクールのテーマ曲を練習することになって...?
合唱コンクール、皆さんはこのイベント事についてどう思うだろうか?
僕はそこまで苦痛ではない。なぜなら、自分でいうものではないが僕は少し歌が得意だ。
ただ、歌が苦手な人からすれば集団公開処刑と同様だろう。そしてここにも一人、その類いの人がいた。
柳井「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛↑」
「うわびっくりしたぁ!なにぃ!?」
下校していると、少しの無言の後柳井さんが急に奇声を発しだした。
柳井「渡くん!カラオケ行きましょう!」
「なんで?」
柳井「渡くん歌うまいですよね!?合唱コンクールの歌を教えてほしいんです!」
実際、失礼だが柳井さんはあまり歌が上手ではない。
「でも教えられるほどじゃないよ?」
柳井「いいじゃないですかぁ?ね?ちょっとだけ!さきっちy」
「ストーーーーップ!!!イエローカードです!」
柳井さんこのド下ネタ気に入ってるのか?
それなら控えてほしいものだが...
「じゃあ、4時にあのコンビニに集合でいい?」
柳井「わかりましたぁ!」
ーーコンビニ前にてーー
「じゃあ行こっか」
柳井「はいっ!!!!!!!!!!」
柳井はもんのすごくいい返事をした。
近場のカラオケに着き、予約をいれて部屋に向かう。
扉を開けて席に着く。
「とりあえずまずは合唱コンクールのテーマ曲歌ってみようか。」
柳井「はい!渡先生!」
「誰が先生じゃ」
そして、柳井さんが曲を入れ、歌う。
やがて曲が終わり、点数が出る。
ーー67点ーー
「ワーーーオ」
柳井さんが『シュン↓』となった。
「うーーーーん...」
思ったより深刻だという事実に、僕は頭を抱えた。
柳井「やっぱり救いようがないですかね...そうですよね........」
柳井さんが見たことがないくらい凹んでる。
「いや!そんなことはない!絶対大丈夫だから!」
とにかく必死に励ます。
柳井「うぅ...ありがとうございます...」
ーーこうして柳井さんの歌唱練習が始まったのだったーー
ーー数日後ーー
クラスメイト「あれえ!?柳井さんちょっと歌上手くなった~?」
柳井「えへへへ///」
数日練習をし、柳井さんはみるみる歌が上手くなった。
点数も今や80点代をとれるほどである。
柳井「渡先生ありがとうございます!!!歌、結構得意になってきました!!!」
「うん、それはよかったんだけど、先生呼びはやめようか。」
最近渡先生と呼ばれることがたまにある。
何となく恥ずかしい。
多分柳井さんもそれをわかっていてやっているのだろう。
柳井「というか次も移動教室ですし、急ぎましょう!」
「うい」
授業が終わり音楽室を出るために、扉を開けて廊下に出る。
戸を押さえながら振り返ると、柳井さんも音楽室から出るところだった。
しかし、やはりトラブルは突然に起きる
柳井さんが段差につまずいた。
そして、僕の胸部の辺りに顔を埋める形になる。
しかもみんなが廊下で見ている前で
マジですか
柳井「!!///」
柳井さんの顔が赤くなる。
クラスメイト達「えっ!!!?」
その声を聞き、柳井さんがバッと離れる。
そして、口を両手で隠して頬を赤らめながら
柳井「ごっごめんなさい!!!」
と言った。
「いやっ!大丈...夫、だよ?」
変に声が裏返ってしまう。
恥ずかしいヨォッ!!
顔が熱くなっていくのがわかる。
申し訳無さと羞恥心で頭がいっぱいになる。
「行っ、行こっっっか!?」
柳井「はっ、はい!」
僕らは逃げるようにその場を去った。
その後、僕らが付き合っている疑惑が浮上したのは、
言うまでもないだろう。
いやぁ、ちょっと学校のイベントも進めていこうと思いましてね、
皆さん思い出してください?これ学園恋愛ものなんですよ!




