第8話 呪いの鏡
第8話 呪いの鏡
叫び声のする教室に向かう渡達、
しかし、向かっている途中にトラブルが起きてしまう。
果たして、渡達はいったいどうなってしまうのか...
??「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」
教室に近づくたび、絶叫は大きくなる。
甲高い...女性の声だろうか。教室から聞こえる少しこもった声、その声が次の瞬間、はっきりと耳元で聞こえてくる。
「っ!?!?」
あまりの大声が耳元で聞こえたことで、思わず体制を崩し耳を押さえる。とっさに柳井さんの方を見ると、どうやら
柳井さんにも聞こえていたらしい。同じように耳を押さえている。
僕は柳井さんにもらったお札をポケットから取り出し、周りを見て相手の場所を探る。
元々柳井さんと僕が二人で並んでいたその間、
真っ黒い影がゆっくりとこちらに来ていた。
柳井さんが作ったあの陣、あれには霊力が強い人に幽霊が見えるようになるものらしい。
しかし、今はその陣が無い。
よく見えないながらお札をそいつに向けて念じる。
すると柳井さんもそれに合わせて読経する。
黒い影は悶絶したような様子で鏡のある教室に逃げようとしている。
「っ!!」
逃げようとする霊を追いかけようとする。
鏡に戻ってしまうとどうしようもなくなる。
直感だが、間違いない。
しかし、柳井さんは衝撃のあまり立ち上がることが出来なくなってしまっていた。
柳井「っ!!ごめんなさい!」
「柳井さん!」
そういって僕は柳井さんに手を伸ばす。
柳井「ありがとうございますッ!!」
柳井さんが手を掴んで立ち上がる。
そして二人で走り出す。
教室のドアを勢いよく開け、鏡に目をやる。
いた。
より闇を増したようなドス黒い影が鏡に入り込もうとしている。
先ほど同様、僕は札を使って念じ、柳井さんが読経する。
しかし、影は鏡に入り込んでしまった。
「アハハハハハ」
勝ち誇ったように甲高い女性の笑い声が教室中に響き渡る。
それと同時にものすごく強い悪寒を感じる。
ただ、諦めずに念じ続けた。
ただひたすらに念じ続けた。
刹那、鏡に皹が入る。
今だ。
必死に念じる。柳井さんの読経する声も、少しだけ大きくなる。
そして
ーーパリンッーー
渡、柳井「!?」
割れた。
鏡が割れた。
「ギャア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!」
悲痛な叫び声がガンガンと頭の中で暴れまわる。
しかしその悲鳴も、7、8秒で収まった。
いや、10数秒ほど続いただろうか。
柳井「割れちゃいましたね。鏡」
「でも、祓うことが出来たしぃ...まぁいいんじゃない?」
「ていうか、人に見られちゃまずいし早く帰ろう!」
柳井「確かにそうですね!逃げましょう!」
そうして無事、呪いの鏡事件は幕を閉じたのであった。
ちなみに、鏡を割ったのが司馬田の証言で普通にバレてめちゃめちゃ起こられたのであった。
いやぁ、陣がない、ねぇ...陣ない、...陣内!?




