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僕の死にかた。彼女の生きかた。僕と彼女の向き合いかた。  作者: まーぼー


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第20話 柳井家

第20話 柳井家

いつも通り帰宅する柳井と渡。

渡が柳井さんの家系について質問する。

果たして、柳井さんの家系はどんなものだったのか...?

ーー下校中の帰路にてーー

「そういえばずっと思ってたんだけどさ」

僕は、隣を歩いている柳井さんにこんな質問をした。


柳井「なんでしょう」

「答えたくないなら良いんだけどさ、柳井さんの家ってなんで幽霊との繋がりがあるの?」


実際、柳井さんの御経にはかなりの効果がある。

そのため、先祖代々徐霊にまつわる仕事...例えば霊媒師とかをやっている家系だったりして。


さて、正解はいかに...


柳井「そう言えば話してなかったですね、私の家...というか母方の祖母になるんですけども」

柳井さんはそう切り出し、祖母の話を始めた。


柳井「私の祖母はかつて、霊媒師としてかなり名を轟かせていたんです。とは言っても、別にテレビに出たとかではないんですけどね。」


予想的中。


柳井「しかし、祖母が悪霊によって呪殺され、霊との繋がりが一切なくなってしまった柳井家だったんですけど、そんな中、突然霊が視える私が産まれたんです。」


「なるほど。じゃあ柳井さんはお婆さんの力を引き継いだってことなんだ。」

柳井「そうなりますね。」


ただ、少し引っ掛かる。


話を聞くに、柳井さんのお婆さんはかなりの力を持っていたんだと思う。


でも、悪霊によって呪殺...いや、それならその悪霊の力がお婆さんを越えるほど強大だった、それだけで済む。


じゃあ何が...


釈然としないまま、柳井さんの家に着く。


柳井「この後って何か予定あります?」

「いや、特にないかな」


柳井「じゃあその...聞いてくれますか?私の祖母の話。」「うん」


家に上がり、いつも通り柳井さんの部屋に入る。


いや、『入ろうとした』が正しいだろう。


柳井「あ!!」

「なにっ!?」


柳井さんが戸を開けた瞬間、すっとんきょうな声を出す。


柳井「ちょちょちょちょっっと待っててもらえます!?」

「えっ?あぁうん。」


柳井さんは勢いよく扉を閉め、部屋の中から大慌てで何かを片づける音が聞こえてくる。

多分部屋の片付けが済んでなかったのだろう。


にしてもかなり焦ってたなぁ...

やはり僕の普段は部屋が汚い説は合っていたのだろうか。


まぁ...無いか。

どうせ衣服かなにかが散らかっているだけだろう。

証拠として、柳井さんの部屋は隅々まで掃除が行き届いている。あれは日々の掃除を怠っていればなかなか出来ることじゃない。


それほど豆な柳井さんが、今まさに大慌てで部屋を片づけている。


それから待ち始めてから十数秒ほどして、扉がカチャリと開いた。

そして、その隙間から柳井さんが顔を覗かせる。


柳井「どぞ。」

「うい。」


やけにそわそわしながら柳井さんが僕を部屋に入れた。

やはり人に見られたくないものを隠したのか。

それが今見えていないのか確認しているのだろう。


とりあえずいつも座っている位置に腰を下ろす。

すると、ベッド下に目が行った。

なるほどな。そういうことか。

大抵、この手の展開で『ベッド下を見る』

というのはタブーなのだ。


まぁ、賢い皆なら分かるだろう。

嗚呼、出来ることなら...そうだな。


時を戻して、ベッド下だけは見ないようにしたい。


だってさ。思うかな?普通。


ベッド下に僕の写真集があるなんてさ。


視線の先、ベッド下にある透明なクリアファイルと、その中から覗く僕らしき写真。


クリアファイルには白い紙が貼られ、手書きであろう文字で


『渡くん写真集』と書かれてある


違うよ?...うん。


違う。


僕は悪くない。


いやさ。別に柳井さんを責めるわけじゃないよ。


だって見られたってだけなら被害者だもん。


でもさ、もっと奥の方にしまってほしかったなって。


ていうかこれいつ撮ったやつなんだ?


一瞬で目をそらす。


すると、いつの間にか僕の真横に居た柳井さんが、足でソレをベッドの奥底に蹴り飛ばした。


柳井「さあそれじゃあ話の続きいきましょうか!」

「柳井っ...さん...?今のってなn」

柳井「何のことですか????」


食いぎみに発せられたその質問を前に、僕はそれ以上の言及を断念した。


「なんでもない...です。」

声が震える。そりゃそうだ。


自分の写真集だぞ?笑おうにも笑えない。

付き合ってすらない女子に自分の写真集なんて作られて、怖くないわけ無いだろう。


しかし、盗撮とはいえまぁ...誰にでも知られたくないことはあるだろう。


今回のアレがそれで割りきっていいものかは分からない。が、僕はそれ以上、アレについて柳井さんに訊く勇気はない。


そんなことがあったが、取り敢えず切り替えよう。


今は柳井家の話を聞くのが先だ。


すると、柳井さんはかなり古そうなタンスを開け、

そこから紙のようなものを取り出した。


かなりの量ある紙の束、それには見覚えのある文字が筆で書かれていた。

読むことは出来ないが今まで何度も世話になった字。


そう。僕が徐霊時に使っていたあの札。そこに書かれている文字と全く同じものが書かれた紙が大小様々で束になっている。


柳井「これ、全部祖母が作ったものなんです。」

「大量だね」

柳井「しかも書いている文字は同じなんですけど、札それぞれの効力が違うんです。」


すると、柳井さんその中から一枚紙を取り出した。


柳井「その中で渡くんが使うこの札は、使用者の霊力と読経で効果を発揮するもので、効力は使用者の霊力に依存してしまいますが、一番使い勝手がいいものですね。」


柳井「まぁそんな感じで、祖母はかなり多くの術を使っていたわけですね。」


柳井「それではそろそろ本題に入りましょう。」

柳井さんは少しだけ声のトーンを落として、言った。


柳井「その祖母が何故、どんな悪霊に殺されてしまったか、それを今から話したいと思います。」



いやぁ、柳井家編始まりましたねぇ。

というか結構投稿に時間経っちゃいましたね。

ちょっと構成を練り直すのに時間をかけてしまいました。

その分面白くなると思いますので。何卒~

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