第18話 別れ
第18話 別れ
クロが殺され、恐怖で動けなくなった渡。
鎌男に殺されて、また最初の場所に戻ってきてしまった。
果たして、渡達はどうやって脱出するのか...?
クロから鎌が引き抜かれる。
血溜まりにドチャッとクロが落ちる。
動けない。
鎌男がこちらへ向かってくる。
動け、動けよ...
動かないと殺されるんだ。
ザンッ
「っ!!!」
また、ここだ...
ガラガラッ
柳井「あっ!やっぱり居た。」
「柳井さん!」
カンッカンッ
「来た。」
柳井「やってみましょう。」
「うん。」
暗い廊下の先、金属音と共に男の影が現れる。
二度も殺してきた相手を前に、恐怖心と怒りがで感情がぐちゃぐちゃになる。
札を向け、念じる。
横で柳井さんの読経が聞こえてくる。
そして、鎌男の動きが止まる。
グワッ
動きが止まった鎌男が、黒い獣に噛みつかれる。
クロだ。
鎌男が鎌を振り上げる。
しかし、鈍くなった動きではクロをとらえるとこは出来なかった。
男が真っ二つになる。
カランッと音を立てて鎌が床に落ちる。
それと同時に、男の上半身と下半身がバラバラに落ちる。
鎌男「あ゛あ゛あ゛あ゛」
クロ「ようやく思い出したぞ」
クロ「二度も殺してきやがって...貴様ァ」
思い出した?どういうことだろう。
それに二度も殺した?
何のことを言っているんだ
鎌男「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
ボッ
叫び声と同時に、クロと鎌男が青い炎に包まれる。
クロ「死して尚、お前に殺されるとはなァ!」
クロ「だが、私とお前は霊となり、私はお前の力を上回った!地獄に落ちて反省するんだなァクズ野郎!」
「クロっ!!」
クロ「...」
呼び掛けに対し、クロは横目でこちらを見て言った。
クロ「私は生前、この男に殺された。猟奇的殺人鬼だったこいつは死刑が確定しこの世を去った。未練をもって霊になった私は力をつけたが、色々あって祠に封印されてしまったのだ。」
クロ「そして今、私はこの男を倒し、未練を果たすことが出来た。」
「待って!クロ!?」
クロ「私がこの世にいる意味も、もうなくなったな。」
柳井「クロ...?」
ダメだクロ...
クロが消えてしまう。
クロ「フッ、もうこの力も必要なくなるな...よし、お主達に譲渡してやろう。」
「やめろクロっ!!まだここにいれば良いじゃないか!」
クロ「ダメだ。」
「なんで...」
ボォッ
炎の勢いが増す。
それと同時に、クロからの霊力が伝わってくる。
クロ「さらばだ二人の友よ、...ハハッ、恨むぞ?ここまで名残惜しくさせて...」
「じゃあ、これからも一緒に居よう!僕と柳井さんとクロ、二人と一匹でこれからも...!」
クロ「悪いが無理だ...」
炎が邪魔だ。
クロが見えないじゃないか
消えてくれよ...
それでも、炎の勢いは増すばかりで...
クロ「また会おう、お人好しの人間達よ」
そうクロが言った刹那、炎は眩しいほどに勢いを増した。
思わず目を閉じる。
しばらくして、炎が消えた。
先程までは直視できない程の勢いがあったあの炎も、
一瞬にして消えていた。
その場には、クロも鎌男の姿もなく、
ただただ、静寂だけが残っていた。
いやぁ、クロが消えてしまいましたね。
というわけで次回はクロの過去編です。
乞うご期待




