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第17話 悪夢

第17話 悪夢

一度死んだはずの渡だが、なぜか生きている。

一体、何が起きているのだろうか...?

 おかしい...なんで僕は生きてるんだ?

これは夢なのか...?


カンッカンッ


!?

まずいな...このままじゃ(らち)が明かない。


とっさに横にあった教室に入る。

どこか隠れられるところはないだろうか?


探していると、とあるものが目に入る。


掃除用具入れ...


うちの学校は少し大きいが、さすがに見つかるだろうか...

今はそんなこと考えてる時間はないか。


カチャ...


音を出来るだけ抑えて開ける。

「あっ...」

柳井「あっ...」


カンッカンッ


ガラガラガラッ


ガンッガンッ


入ってきた。


今、僕は柳井さんと二人で掃除用具入れの中に居る。

一人ならまだしも二人はさすがに狭いな...


ガラガラ


バタンッ


行ったか?


ガチャリ...


柳井「ふぅ...なんとかなりましたね」

「うん。取り敢えず、一階の玄関から脱出できるか試してみよう。」

柳井「ですね」


階段に続く廊下を物陰に隠れながら慎重に進んでいく。


着いた。


先程はここで首をはねられたのだが...

恐怖心を圧し殺し、階段を下っていく。


踊り場から二階へ、そして一階に着いた。

一向に感じないヤツの気配に怯えつつ、左右の確認をして玄関へ向かう。


保健室を通り過ぎ、下駄箱までたどり着く。

外へと続く扉は目の前にある。


ガラス製の押戸に手をかざし、ゆっくりと力を込める。


開かない。

なんとなくは予想していたが、当たって欲しいとは思っていなかった。


柳井「どうしましょう」

「危険だけど、祓うしかないのかもしれない。」


感覚が(よみがえ)る。

一瞬の激痛と真っ暗な視点。

妙にリアルな記憶が足を動かす意欲を阻害する。


柳井「大丈夫ですか?」

背筋の嫌な冷たさが、僕の背中をさする柳井さんの手で少し緩和される。


歯を食い縛って恐怖心を搔き消す。

心の準備は整った。

「...行こう」


耳を澄ませて校内をまわる。

徘徊している鎌男を薄暗い廊下を歩いて探すが、なかなか見つからない。


そう思った刹那、

???「おっ?渡かッ?」

その声は...!


渡、柳井「クロ!」


クロ「ようッ」


こうして、クロが合流した。

そう安堵したのも束の間、


カンッ


来た。


全員で身構える。


クロ「!!」


あれ?


クロ?


クロ「がぁっ!!」


鈍い音に反応し、後ろを振り向く。


こちらに背を向けたクロがいた。


血を流して、うなじからは月明かりを反射した鉄製の突起物が飛び出ていた。


「ク...ロ?」

柳井「あっ、あぁぁ...」


喉の奥から出てくるその声から、絶望という感情を読み取ることは造作もなかった。



ゆっくり、理解する。



ーーークロが、殺された。ーーー



いやぁ、ね。

なんか...ね。

次回も乞うご期待。

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