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第14話 オナマエ

第14話 オナマエ

黒狐の名前を考える渡。

安直な名前のばかり思い付く中、果たしてどんな名前になるのか...?

ーーあれから数日後ーー

「うーーん...」

黒狐「なぁんだ?変な声漏らしてぇ」

部屋のベッドで考え事をしていると、黒狐が話しかけてきた。


「いやなに、お前の名前を考えてたんだよ」

黒狐「名前、かぁ」


狐...コン...


「コンタとか?」

黒狐「バカにしてんのか?」

「いいじゃんコンタ、かわいいし」

黒狐「えぇーい嫌だッ!そんな威厳の欠片もない名前ぇ」

「そっかぁーダメか~」


「じゃあクロとか?黒いし」

クロ「微妙だが...まぁコンタよりはいい、のかっ?」

「んじゃあクロで決定ね」


「クロ?」

クロ「ん?」

「クロってなんで封印されてたの?」

クロ「言いたくないな」

「そっか...」



ーー次の日ーー

柳井「いいじゃないですか!クロ!クロちゃん!」

クロ「なんかすげぇ嫌だッ」

「クロちゃんいいねクロちゃん」

クロ「ちゃんはつけるな!被るだろ色々とぉ」


確かにこれ以上ちゃん付けするのはやめておこう。

なんか...色々とまずそうだし


ーー放課後ーー

柳井「そういえば、この近くに心霊スポットがあるって知ってます?」

帰路を辿っていると、柳井さんがそんなことを言い出した。


クロ「おい!そこなら霊がいるのかッ!?」

柳井「多分!」

クロ「ようし!そうと決まればさっそく行くぞぉ!」

「えっ?おいちょっとっ!!僕はまだ行くなんて言ってないぞ!」


柳井「いいじゃないですかぁ、ね?ちょとだけ、先っ」

「あーーー!だめ!分かったからだめ!」


久しぶりにそのネタ聞いた気がする。

出来れば聞きたくないのだが。


はぁ...めんどくさっ


ーートンネルにてーー

「結構雰囲気あるなぁ」

柳井「まぁ、結構有名ですからねここ」

クロ「うーん...おっ!?来たぞッ!!」


来た?

来たってどういうことだ?


「っ!!」

柳井「うわ!!」


僕と柳井さんの視線の先、白装束を着て大口を開けた女が、薄暗いトンネルの中からゆっくりと歩いてきた。


多分、霊力で言えばあいつはスーツ男や鏡の女とは段違いに強いだろう。


やれるのか?僕らに

そう思ったのも束の間、クロが口を開けた。

そう、口を開けたのだ。


女の胴体に大きな口で噛みつく。

そしてそのまま噛み千切る。


「ギャア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」


「っ!?」

柳井「うわぁ...」


女の絶叫が、トンネルの奥まで響き渡る。


クロ「フンッ、この程度、お主らの力を借りるほどでもない。」

「そんな強いなら僕たち意味ないのでは?...」

クロ「いや、それは少し違うなァ」


違う...とはどういうことだろう。

あんなに霊力が高い霊を一撃で仕留めるようなヤツに、

僕らの協力が必要あるようには感じられないのだが...


クロ「確かに俺は霊としては強いさ。ただ、まだお主たちには勝てない。」

「えっ?」

クロ「お主たちの術と霊力の出せるポテンシャルが違うんだ。」


柳井「うーん、いまいち分かりませんねぇ」

クロ「人間と霊では同じ霊力量でも人間側が有利になる。」

クロ「生きてるのと死んでるのじゃあ霊力を使ったときの技の強力さが変わってくるんだよ。これ以上は込み入った話になってくるんだがな。」


「まぁ、なんとなく理解できたよ。」

柳井「私もです。」


そんなこんなで、心霊トンネルの霊をあっさり祓って?しまうクロであった。



いやぁ、クロちゃん強いですねぇ。

クロちゃんねぇ

それじゃあ次回もお楽しみにするしん!

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