第11話 罰ゲーム
第11話 罰ゲーム
1つエピソードを跨ぐほど引っ張ったくせして罰ゲームがショボかった渡、しかしその後、柳井さんにあまりにも重い罰ゲームを課せられて...?
「柳井さんも一曲歌ってよ」
柳井「マジですか」
「嫌だった?」
柳井「いや、良いんですよ?歌うことは。でも...」
なんだろう?
罰ゲーム、つまり歌うことに文句が無いのなら一体何に文句を言いたいのだろうか。
柳井「引っ張りすぎじゃないですか?」
どういうことだろう。
たった十数秒、それに無言の時間はなかった。
引っ張った...まるで見当がつかない
柳井「いや...何でもないです。」
そう言うと柳井さんはスマホで合唱コンクールの時に歌った曲を選択した。
やがてイントロが終わり、柳井さんが歌い出す。
聴いていて心地良い歌声が部屋に響き渡る。
そして、曲が終わった。
いやマジで歌上手くなったなぁ...
ーー試合再開ーー
「初手突撃攻撃ぃ!」
柳井「ジャンプで躱していくぅ!」
そしていつも通り手痛いコンボを喰らう
しかし、今回は違う。
コンボ中の猶予6F(六フレーム)でカウンター技を出すことができれば!!!
...........
結論:出来なかった。
柳井「罰ゲーーーーーム」
「『自主規制』ぅ」
柳井「ダメダメダメダメ」
「はい、で?どんな罰ゲームなんですか?」
柳井「えっとぉ...」
「変に引っ張らず、ひと思いにやってください」
柳井「良いんですね?、言っても。」
「どぞ」
柳井「あのぉですね、えぇっとぉ...」
少し沈黙があり、柳井さんは段々と耳まで真っ赤になった。
そして、口を手の甲で覆いながらこう言った。
柳井「私にぃ...その、告白...してみてくださいよ」
「へ?」
そんなすっとんきょうな声が、部屋中にこだました。
柳井さん、今何て言った?
「告白?」
裏返った声でその疑問を柳井さんに投げ掛ける。
柳井「いや!そのぉ、ね?本気で告白しろって言ってるわけじゃなく!渡くんってどんな感じで人に告白するのかなぁ、なんて...ちょっと気になっちゃっただけなので!そんな深く考えないでくださいね!?」
「いや、でも告白かぁ...」
柳井「そんな無理しなくて大丈夫ですよ!?」
正直想像を絶する恥ずかしさがあるわけだが、
罰ゲームとなればやらないわけにゃいかないよなぁ...
じゃないとこれを見ている君たちもがっかりだろう。
よし、心の準備は整った。
背筋を正し、柳井さんの方へ向き直る。
尋常じゃないほど鼓動が早まる。
このまま死んでしまうんじゃないか?
いや、いっそのこと死にたい。
「柳井さん。」
柳井「はっ!はい↑!!!」
柳井さんがガチガチにテンパっている。
自分より緊張している人を見ると、少し和む。
いや、そんなこと言ってる場合じゃないな。
よし、言おう。
「柳井さん、ずっと前から好きでした。僕と、付き合ってください!」
柳井「・・・」
「あれ...?」
目の前には、完全に固まってしまった柳井さんがいた。
「ちょっと?柳井さん!?おおーい!!あれ、ええ!!ちょっとぉ!!!柳っ、柳井さああああん!!!」
ーー数分後ーー
柳井「んん、?」
「あっ、起きた。」
柳井「ごめんなさい、完全にのぼせちゃいました」
「普通あり得ないんだけどね」
柳井「なんというか、いざ自分の名前を出されてた上での告白は、流石にくるものがありますね」
「そりゃそうでしょ」
柳井「でも、結構良かったですよ?ほら、ずっと前から好きでした~のとことか」
「やめてほんとにいやわりとマジで切実に」
柳井「ふふっ」
本っっっっ当に恥ずかしい
「あー本当マジで恥ずかしかっt」
「ひっくっ」
しゃっくりが出た
柳井「ブフォオッ!」
柳井さんが少々下品に吹き出した。
「失礼だよ!?スッゴい失r」
「ひっくっ」
「んあぁ//」
柳井「なんで笑、なんで喘ぐんですか笑!」
「いやちg」
「ひっくっ」
「んんっ//」
柳井「アハハハハッ!!...ッハァ、ハハハハ!」
もう大爆笑も良いところな柳井さんであった。
その後、雑談をしたり昼食をとったりし、時刻は18時をまわっていた。
柳井「いやぁ、今日は本当にありがとうございました!、良ければまた今度、遊んでくれますか?」
「うん、にしても楽しかったぁ...」
柳井「それじゃあ今日は解散にしましょうか。」
「は~い、じゃあ、また月曜日に学校で!」
柳井「はい!」
そう言い残し、僕は帰路に着く。
ふと後ろを振り返ると、柳井さんと目が合う。
柳井「おやすみなさ~い!」
柳井さんが笑顔で手を振りながら言った。
「おやすみぃ~」
僕は笑顔で手を振り返した。
そうして僕は、とても楽しく充実した土曜を過ごすことが出来たのだった。
いやぁ、後書きより前書きの方が書くの面倒くさいんですよねぇ...
あっ、それだけです。




