空っぽの器と影の契約
「ぐすん、ぐすん」
なんで、なんで僕だけこんな目に遭うんだ
親もいない、友達もいない、神に見捨てられたんだ
きっとそうだ、何もかも上手くいかない。
僕にはもう何も残ってない、
「あぁ〜死にたいな、」
僕が忌み子だから、神でもない、悪魔でもない、人でもない一体僕はなんなんだ、もう疲れたんだ。
毎回僕だけ生き残るんだ、あの時も、あの時も、僕は何物でもないから、殺す価値もないんだ。
でも、でも、せめて誰か誰でもいいから助けたいんだこのまま死ぬのは嫌なんだ。
最初で最後の約束ぐらいは守りたいんだ。
もう、がっかりされたくないんだ。
僕はできるって思いたいんだ。
「最後くらは…」
自分で自分を蔑み、罵り、否定した。
誰かの役に立てなかった自分が悲しかった。
「あぁ〜終わるのかこのまま」
「人間!!」
幻聴のように聞こえた、微かな声、死にたくないともがく自分に、先の見えない暗闇に落ちた自分に、まるで天からの囁きのような、
無慈悲で、冷たくて、切なく、でも何処か暖かいくて
愛されたい様なそんな声が、僕には聞こえたんだ。今朝と同じ様なそんな声が。
僕は何も考えずに走り出した。
まだ生きようとする本能が、誰かを救いたいと言う本能が勝手に体を動かした。
声のする方へ、ただ、ただ、ひたすらに走った。
自分でも理解していないのに、名前を呼ばれていないのに、自分のような気がして、誰かを助けられる気がして。
「僕でも助けられるかもしれないから、後悔はしたくないから」
今はただ走れ僕。
随分と走った気がした。
目の前に浮かぶ光景に目を見開いて驚いた。
今朝、助けたつもりの悪魔が、また死にかけで、死にたくないと抗って、もがいていた。
「おぅ、やっと来たか、負け犬」
「ぐすん、なんで僕を呼んだんだ。僕がどうにかできる事じゃない。」
「おい、お前は今朝、俺が助かった時、救うことができたんだって泣いて喜んだな。お前は誰でもいいから助けたいんだろ?」
「ぐすん、うん助けたいよできるなら」
「お前、そんな心で、そんな軽い気持ちで、誰かを守ってみたい?バカを言うなよ、今、この時に覚悟を決めて、悪魔と戦っている騎士もいる。家族を守るために自分を投げ出した者もいる。そんな時にお前は何をしていた?」
「けど、けど、死にたくないんだ何も出来ないまま」
「わがまま言うなよ、俺だって死にたくないさ、夢だってかなってないさ、けど、戦ってるだ。お前にもできるよ、だから、俺に力を貸してくれ。」
「ぐすん、何をすればいいの?」
「俺と契約しろ」
「契約?僕はどうなるの?」
「安心しろ死にはしない、細かいことはあとだ」
「けど」
「するか、しないかだ」
「それで、君が救えるなら、村を救えるならするよ」
「よし、決まりだな。」
「我は七つの大罪の1つ暴食を司りし悪魔、名をベルゼブブ、今私に力を貸す者よ、命を預ける者よ、我の呼び掛けに応えろ、お前の名を、命を預けることをここに誓え!!」
「僕の名はベリアル、今、ベルゼブブ命を預けることをここに誓います。」
「ククククク、力が湧いてくる、負けを知らなかったあの時のようなあの圧倒的な自身が」
「おやおや、負け犬同 同士の茶番は終わりましたか?暇でしかたがありませんでしたわ。」
「お、そうだなちょうど良いお前で力試しさせてもらおうこの子の悪の血の力をな」
「フフフフ、契約した程度でそこまでのイキリ様でしたら、またすぐくたばりそうですね。」
「ククク、余裕でいられるのも今のうち、、、グッグハ、」
何が起きた、契約をして、力がみなぎってきたところじゃないか。なぜこんなにも苦しい、死にたくなる。
何が起きている…
はっっ、感じた事のない量の光の血。
なぜ今、俺の体の中に…
なんだこの記憶は、思考を妨げる。
ベルゼブブの脳内に流れ出した、契約した子供の感じた事のない絶望で染まった過去の記憶。
楽しそうに笑っているベリアル
「隣に居るのは親か?」
親と遊んでいたベリアル、追いかけっこや、勇者ごっこ、親とは仲が良い様に見えた。
遊びに疲れて、親と手を繋ぎ帰っていた時…
突然、ベリアルの手は赤く染っていた。
お母さんは殺された、目の前で繋いでいた手の温度が冷たくなり、そのまま落ちていった。
悪魔に殺された。
お父さんは妙に生き残った。
「もしかして、人間の父は悪魔か?」
お父さんは悪魔だった。
そして、お母さんが居ないのに慣れてきていた頃、
お父さんが散歩をしに行くと言ってから帰ってこなかった。
ベリアルは必死に探した、日が明けるまで探した、見つかったのはお父さんの赤く染まって冷えきった冷たい、手だけだった。
その日からベリアルは1人虚しく暮らしていた。
そんなある日突然、村に聖騎士と名乗る1人の騎士がやってきた。
聖騎士がベリアルを見た時、聖騎士は言った。
「誰だコイツの親は!!」
総長が答えた
「親は2人とも死んでしまっていて…」
聖騎士は言った
「なるほど、こんな忌み子と一緒の村にいるなんて、村の人達も可哀想なものだな」
総長は首を傾げ質問した
「忌み子とはどう言うことなのでしょう?」
聖騎士は答えた
「コイツには、今まで見たことの無い量の悪の血が流れていた、またそれだけではなく、見た事のない量の光の血も流れていた。それから考えられることは1つしかない、コイツは神と悪魔のハーフだ。」
民主は驚き、次々と話した。
また、それから、村の人たちはベリアルに冷たくあたり、ベリアルが成長するにつれ、暴力や罵倒さらに、殺されかけることが増えていった。
それから、ベリアルの心の中は空っぽで何も思わなくなった。
そんなある日、突然国と国の争いに巻き込まれ多くの死者がでた。
そこで、唯一ベリアルに普通に接してくれた村長が死んでしまった。
村長の死を目の前で見ていたベリアルに、聖騎士はこう伝えた。
「泣いているだけでは何も救えん。お前は皆を救える力がある。だから俺と約束しろ、今日を生きれたのなら、お前は誰でもいいからできるだけ救え、そしたら村長も気持ちが晴れるだろう。」
その事件のあとベリアルは救いたいと強く願うようになった。
それでも、何者にもなれなかったベリアルは絶望の中1人虚しく、誰にも相手にされない孤独の時間を過ごしていた。
「ベルゼブブさん、前!!」
「はっっ」
人間が呼び掛けたお陰で攻撃を避けることができた。
「ありがとなベリアル。お前のお陰で死なずにすんだ。」
けど、この苦しみが邪魔すぎる。
動きたくても動けない…
クソ…
「ベルゼブブさん」
「あ?どうした」
「僕を食べてください」
「頭でも狂ったのかお前?」
「違うんです。僕のお母さんの血、光の部分だけを食べてください。できますか?」
「あぁ〜できるが……お前、完全に悪に染まるぞ、それでいいんだな」
「はい」
「わかった、じゃあ、食うぞ」
俺はベリアルの心臓にある、光の部分1番美味い部分を喰らい尽くした。
その瞬間俺に流れてきた、光の血がなくなり体が軽く、今度こそ本気になれた。
「なぁベリアル、お前の母はお前の中に居るから安心しろよ」
「はい」
「けり付けようぜ、クソ悪魔」
「フフフフ貴方も所詮は悪魔でしょう、その言い方は酷いのではない?」
「知るかクソやろうが」
「ゼブル・カナン」
俺の相棒でありずっと使ってきた得意武器の三叉槍
「この武器と長くいた、いちばん信用できる武器でお前を殺す。」
「あらあら、武器を持っただけですよフフフフその程度で何が変わるです」
「朽ちろ、破死の三刺」
この技を食らった者は体の中から腐敗し最後には、でかい生ゴミとなって死んでいく。外見を気にするブァンパイアにちょうど良い。
「う、嘘だ、この高貴なる私の顔が、手が、足が体が、こんなにも見苦しい姿になるなんて…私の最後がこんなにも見苦しいなんて…」
「はぁ〜めんどくさい悪魔だ」
一息ついた俺は、静かに腰をおろし、ベリアルに向かって問いかけた
「契約を破棄するか?」
「破棄したらどうなるの?」
「俺はまた死に際に逆戻り、まぁ俺はもうやりきった、別に破棄しても変わらん」
「それは嘘だ!ベルゼブブさんと契約した時に脳内に
貴方の過去が流れてきた。そこで貴方はこう言った」
「全ての人間と仲良くなってみたい」
「まだ達成していないじゃないか、何がやりきっただ
貴方は僕にこう言った、そんな軽い気持ちで夢をやりきる?バカを言うなと。それは今の貴方だ、僕は貴方について行く、そう決めただから、やりきったなん自分を曲げる様なことを言わないでくれ。貴方はもう僕の光なんだから。」
「ククク、そうだな、じゃあ俺についてこいお前と俺でクソ野郎に復讐を果たし、人間と仲良くなる未来に導いてやる。」
「着いてくよ、僕を救い出してくれた優しい光の貴方に。」
とても下手で文も拙いかもしれません。
「もっとこうした方がいいよ〜」や「こっちの方が面白そうだよ!!」などありましたら書いていただけると幸いです。また感想などもぜひ聞かせて欲しいです




