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負け犬と人間の暖かさ

「ハァ、ハァ ンッッッグ」

辛い、死にたくない、

「ヴゥゥア、グハ、ハァ」

苦しい、もう地獄に戻りたくない、

なぜなぜ俺だけ…

目の前が真っ暗になった…


「おい、見てみろよ」

「おいおい、あれ悪魔じゃね」

「本当に?」

「お前馬鹿かどう見ても悪魔だろ!!」

「お前ら逃げろ、死ぬぞ」

「やばい、やばい」

「村長に報告だ」

「おい、お前も逃げろって」

「けど、あの悪魔苦しそうだよ」

「関係ないだろ」

「あれは悪魔だぞ」

「けど…」

「好きにしろ、俺たちは先に行くぞ」

「う、うん」

残った少年は呟いた

「僕にだってできる」

「助けられる、助けたい」


なんだ…暖かい、地獄では感じたことの無い、優しさに包まれた、明るい足音が近ずいて来る。

力無く目を開けれるだけ開ける。


ふっ、人影が俺の前に来ている、愚かな人間だな。

こいつは何がしたいだ……


「はっっ」

目を開けた

見慣れない景色、響く人間の声

「俺はどうなったんだ、」

ふと、考えていたことがでてしまった

部屋の奥から、力尽きる前に感じたあの、暖かく、優しい、明るい足音がまた、近ずいてきた。

「また、あの人間か…」

ドアが開く音がした


ガチャ


人間をは感情的にこう言った

「無事だったんだね!」

「僕にも救うことができたんだね!」

今にも泣きそうだった

「お前はなんなんだ」

俺は悪魔だなぜ人間が助けようと、助けられてこうも喜んでいる?

「僕?、僕は何者にもなれなかった負け犬かな…」

「そうか…俺と同じだな、ハハ」

「1つ聞いていい?」

「なんだ?」

「あの、なんで人間界にそんなボロボロで現れたの?」

「はぁ〜、言ったろ俺も負け犬だ」

「?」

わかっていない様子に、人間は頷いた。

「まぁ、そんなことはどうでもいいけど、」

「俺も聞きたいことがある」

「なあに?」

「お前、俺をここに泊めて友達や親から反対されなかったのか?」

人間は悲しそうに言った

「親は死んだよ…あと、皆から嫌われているから、友達とかいないしね、ハハ」

「お前可哀想だな」

「そうかな、ハハ」

「んじゃあ、俺は悪魔だもうここに用はないし、出てくぞ」

「うん!!、じゃあね」

「あぁ」

俺は翼を広げて、窓から空へ飛んで行った

「あぁ〜心地いい」

争うことなく、平和でただ自分のしたいように生きれるこの世界が美しい

今日が1日平和でそれが、毎日続き、死ぬまで呑気に気ままに生きていたい。

このままで生きていたいそう思えた


そんな都合のいい世界ではないのは知っていた、けど、ここまでとは、神に見捨てられた者はこうも悲しいのか……。


夜になり、人間の声が響く


「キャーーーー」

「この子だけはどうかどうかお見逃しください」

「嫌だよ、まだ死にたく無いよ」

「神よどうかお守りください」

人間の叫び声、嘆き、神に祈る声それらをかき消すかのように奏でる人の死ぬ音、殺戮いや、虐殺を楽しむ者。

俺は、村で1番高い家の煙突に座り、その者に投げかけた

「良くもこんなことができるな」

その者は答えた

「えぇ〜、私悪魔ですから、フフフフ」

「はぁ〜悪魔か、、、できれば関わりたくなかったな」

「おや?もしや貴方は…フフフフちょうど良いですね」

「俺のことを知っているのか?」

「えぇ〜勿論、あの偉大なるルシファー様に楯突きそして争い、負け、人間界に落ちたあの暴食さんですもんね」

「へぇ〜地獄で俺は有名だな、それでちょうど良いってなんの事だ?」

「私はルシファー様から貴方を殺せと、言われているのでね」

「なるほどね」

ルシファー…嫌な名前をまた聞いたものだ、それにこんなやつ地獄でたいした強さもなかっただろ、見たこともない弱小者を俺を殺すために呼ぶか…

「随分と舐められたものだな」

こんな奴、力が弱まった今でも殺すのは簡単だ

「舐められているのは私の方ですけどね」

「凄い自身だなお前」

「えぇ〜ルシファー様に言われたのです。数で押せば弱くなった貴方を殺すことができると」

「数って言っても1人しかいないと思うが」

「はい今は1人ですから、でも作ればいいのです。フフフフ」

めんどくさい奴が敵になったな。

作るって多分眷属だろう、てことはこいつはヴァンパイアか。

こいつ何人殺した…それによっては勝てないぞ本当にめんどくさい

「おやおや、黙り込んでしまって、怖気付きましたか?」

「ふっ誰がこんな奴にビビるか」

「そうですか、負け犬の癖にムカつきますね。行きなさい、あんな奴殺してしまえ」

「…クソ」

爪を立てて眷属を切って切って切りまくった。

「ザコの量が多いんだよ。お前は観戦しとくだけの臆病者か?」

「なぜですの、貴方の言うザコ如きはさっさと殺せばいいでしょう」

「チッ、」

体力がもう限界だ、こんな奴に負けるところまで落ちたのか俺は…。

俺は、俺は、

「まだ死にたくねぇんだよ!!」

「フフフフ、負け犬は良く吠えますねどうしてそこまで生きるのに必死なんですの?」

「さぁな、俺にも分からん」

「それは嘘ですね、フフフフ、貴方は知っているなぜ死にたくないのか、そこまで生きたいと思うのか。貴方は成し遂げたい悪魔では絶対に叶うことのない大きな野望それが貴方を突き動かせる…厄介な物ですね」

「そうだな…叶うのは無理かもな…でも1度でいいからこうなってみたいんだ」

〇〇〇〇〇(叶う事のない夢)な悪魔に」

「フフフフ、今の貴方滑稽ですよ」

叶わない、それは自分でもわかっていた、誰からも否定された、(お前じゃ無理だ)(産まれてくる種族を間違えたんじゃないのか)(馬鹿だな)蔑まれた、笑われた、馬鹿にされた、それでも叶えたかった。

それは、俺の生きる光だった。

諦めたくなかったから、クソ野郎(ルシファー)とも争った。結果はこのザマだが後悔はなかった。

結果人間界に来れた、なんなら人間と話せた。

夢に近ずいた気がした…

「あと少しなんだ、お前如きが邪魔をするな」

「負けそうになって頭が狂ったのですか?」

「あぁ〜俺はもう勝てねぇよ、このままじゃ」


お前が俺のことを信じているなら応えてくれ…話してくれた事が嘘じゃないなら、救いたいなら応えろ俺に応えろ

名前も知らぬ

「人間!!」

力を振り絞り叫んだ

これが最後の悪足掻きだ、楽しめよクソ悪魔共


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