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0話Part2 幼馴染が僕の家に訪れました。

前回のあらすじ

卒業式を終えて幼馴染を家に誘う事ができたなぎさは、彼女を好きな理由を考えようとしたが、やはり分からなかった。

分からなかったので掃除をしながら考えていたが、約束の時間となり幼馴染がなぎさの家に着いてしまった。

なぎさは彼女に告白する事ができるのか?

渚「今飲み物持ってくるから待ってて」


森崎「ごめんね気使わせてちゃって」


渚「こっちから誘ってきたんだから、もうちょっとくつろいで良いよ」


僕は下に降りて、冷蔵庫にあったジュースをコップに注ぎ込みながらこう考えた。


僕の心の声「"どうしよう"、まだ告白する理由考えてない!」


表情は普通に見えるが内心とても焦っていた。

ジュースとお菓子をトレイに乗せ、僕の部屋向かった。

僕は部屋のドアを開けた、と同時に窓が空いていたからか、ものすごい勢いで風がなだれ込んできた。

僕は溢れそうになったジュースとお菓子を乗せたトレイをバレリーナみたいな体勢でバランスを取っていた。

すると僕の体勢を見た森崎さんが笑ってくれた。


森崎「'ふふ'、渚くん凄い体勢になってるよ」


笑った森崎さんは太陽のように熱くまた女神のように輝いて、僕を笑ってくれた。

僕は森崎さんのその笑顔見てこう感じた。


僕の心の中「なんて綺麗な笑顔なんだ」


この雰囲気を保てばもしかしたら告白できるかも知れないと考えた。

今、好きな理由を考えることを一番にするのではなく、彼女とずーと一緒にいたいと感じた事がすごく大切だと感じ、

僕は森崎さんに僕の気持ちを伝えようと声に出した。

 

渚「ずー」

森崎「もう、こうやって一緒に笑って話せるのも最後なんだね」


僕が気持ちを先に伝える前に、森崎さんは悲しそうな声で先に言った。

僕はその時森崎さんが何を言ったのか理解できないほど頭の中では混乱していた。

すると僕が理由を聞く前に森崎さんから話してくれた。


森崎「私、渚くんとは違う高校に進学することにしたの」


どうやら森崎さんの話によると、高校は聖女女学大学附属高等学校《せいじょじょがくだいがくふぞくこうとうがっこう》に進学するみたいだ。

いわゆる女子校、それもお嬢様高校と言われているところに進学するらしい。

ちなみに僕が進学する高校は東京医学大学附属高等学校《とうきょういがくだいがくふぞくこうとうがっこう》に進学する。

僕は共学であり、森崎さんは女子校。

ここで別れるのは嫌だと思いながらさっき気持ちを言葉を声に出そうとしたが。

なぜが声が出せなくなった。


僕の心の中「ああ前と同じだ」


僕は昔から緊張すると声が出せなくなってしまう、そのせいでいつも森崎さんに告白しようとするタイミングで自分の何が怖がる。


僕の心の中「だから僕は大事な時、森崎さんにたたられないんだ!」


そう心の中で思っても、現実の僕は悲しさのあまり、顔から滝のように涙が出そうになった。

こんな状態で告白するのは厳しいと分かっていて僕は、こう森崎さんに伝えた。


渚「それでも僕はいつまでも、ずーと森崎さんと親友だから」


滝のように、大きな涙を堪えながら、泣き声で森崎さんに伝えた。

それからの森崎さんとの最後の会話はあまり記憶に残っていない。

その時の感情を言葉で表すなら、「生きていたなかで1番辛かった」と僕はそう表せる。

最後の時間、僕との話が終わり森崎さんを家に見送り、森崎さんの家の玄関先まで着いた。

すると彼女は後ろを振り返り僕の頬っぺたを優しく掴まみ、こう言った。


森崎「ほら、いつまでもめそめそしていると綺麗な顔が台無しだよ、いつものように元気な笑顔を私に見せてほしいな」


いつものように森崎さんは僕をからかってきた。

負けじと僕も彼女に答えるように頑張って元気な笑顔を作った。

渚「はいはい、いつもの笑顔ね」


森崎「うん!、これでいつものカッコいい渚ちゃんに戻ったね!」


すかさず森崎さんはこう言う。

森崎「これからもずーと私たち親友だからね!」


渚「そうだな、これからも変わらず、ずーと親友だから!」


本当?の最後の会話をして、元気よく僕は森崎さんのことを家に見送った。


僕の心の中「これから僕も家に帰って2日後にある高校の入学式、準備やらなきゃな」


そう思いながら太陽が沈みかけ、オレンジ色の空を見ながら僕の家へと帰宅した。


僕の心の中「やっぱりその場で告白しとけばよかったな」と後悔する僕もいた。


次回Part3 最後の告白ができなかった日の夜。

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