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月の・・  作者: ましゅまろ・るぅむ
16/24

残された時間


テーブルの上には、12本のローソク。正解には、12種類のローソク

個性的な形状のモノが、立ち並んでいる

ルーモは楽しそうに、テーブル上をコロコロ転がっていた

早く火を点けろと催促してくる


「それではぁ~」

一瞬、間をおいた後


パンッ! パパパパパッ! パンッ!


クラッカーの音と共に

「ハッピーバースデー、雪奈」

(お誕生日、おめでとぉぉ)


直後


ドドン!!

ドパパパパパパパバパッ!!!!


家中に響き渡る、爆発音


「なんだ? 地震じゃないよな?」

すると天井から、半分焦げたネルモが落ちてきた。

「何があった?」

慌てて問う、健一郎と雪奈


(やられた)

(ヤツらは・・凶悪だ、容赦ない)

(発火装置をヤラれた)


「はあっ?」

「凶悪?」

「発火装置?」


爆発現場には大量の爆発物の残骸、その下にはロボット掃除機が埋もれていた


負傷したネルモが語るには

雪奈のために、大量の爆竹を用意したが、点火装置が見つからず、ロボット掃除機のモーター火花で点火しようとしたらしい

作業中にネズミと遭遇。ネルモは食物と認識されてしまい、必死で逃げ回る

ふとした弾みで、ネズミが掃除機のスイッチコードをカジってしまい、点火、誤爆してしまったとのコト


「ありがと、ネルモ。嬉しいよ」

雪奈はそっと、半分焦げたネルモをすくいあげ、頬に寄せる。少し、香ばしい

「でもね、お誕生日に鳴らすのは、爆竹じゃなくてクラッカーだよ?」

(クラッカー、光らないから・・つまらないだろう?)

(しかし爆竹は・・『美味』であった)


(あー、ネルモだけズルイ。ルーモも爆竹~)

「こらこら、何を言ってるんだキミはぁ~」

4人(?)の笑い声が部屋中に広がる

その後、ローソクの争奪戦が繰り広げられたことは、言うまでもない




いつのまにか、健一郎は呟いていた

「初めて出会ってから3年・・か」

「ふふ、ルーモは大したヤツだな。しっかり『セラピー』してるじゃないか」

「このまま・・時が止まればいいのに」




『10歳まで生きられれば・・』


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