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葉月涼子の生活  作者: 砂場 箱太郎
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バール・シェム

2メートル四方ほどの書斎の中で本を読んでいる。古い机、椅子、書棚、書籍、そして私。そういう夢をよく見ていた葉月涼子さん。その夢も見なくなって数年はたったかナ。2007年の夏の終わり、久しぶりにその夢を見た。いつも通り本を読んでいると、書斎の後ろにあったドアが開き(もっとも、この瞬間にドアが初めて存在することになったのだが)暗闇から右手が侵入してきた。自らの絶叫で目が覚めた葉月涼子さん。顔をつるりと撫でまわし、おっかね〜、とひとりごと。モノだらけの六畳間。ブラウン管テレビ、アルミラック、冷蔵庫、シンク、机、椅子、洋服ダンス、コイン、スカート、冬物がしまわれたプラスチックケース、布団、パソコン、扇風機、床に積み上げられた週刊少年チャンピオンとバールシェム、そして図書館から借りている何冊かの小説。闘争領域の拡大、ルーフォックオルメスの冒険、新しい人よ眼ざめよ、813、続813。風呂トイレ共用、月2万2千円(管理・共益費込)。話す相手はいないので、夢を見ても一人。頑張ってゆきましょう。布団から右手を伸ばし、扇風機をつけて、おやすみタイマーを2時間にセット。そのまま朝までもう一眠り。おやすみ、葉月涼子さん。

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