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葉月涼子の生活  作者: 砂場 箱太郎
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メロディー

ぐちゃぐちゃの荒野。コンクリートの破片と、土煙。瓦礫にせき止められた川は一本の流れから形を変え、町の破片に浸透し、窪地を見つけては泥と混ざり、沼を形成する。虻、蠅、蚊。既に飲み水もタンクから枯渇。放射能を選択的に吸着した黒雲母、全ての水面に微粒子はたゆたい、既に自らを救う術は何もなく。茶色の曇り空を眺める葉月涼子さん。体育座り、抱えた膝に顎を乗せる。全くたまたま。核シェルターのレポートの仕事をしている最中。低予算のネット番組。やる気なく、自分でカメラを持っちゃって。「うわー、思ったより食料も置いてますね~。10日分?お水もこんなに~。」とかなんとか言っちゃって。アラートだって鳴ったら困るし。撮影中はマネージャーに預けちゃって。すっごい音して、みんないなくなっちゃって。今。遠雷が聞こえる。眼球だけを右に動かせば、西の方角にヘリの影。ワルキューレの騎行。風が運んでくるガソリンの香り。確信したぜ。こりゃあ…敗北の匂いだ。

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