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初心者用迷宮??



ロイ「心配かけさせたので一週間おやつ抜きです」




ベル「すいませんでした!!!!」







夕暮れになっても帰らないベルを心配したロイは町中をしらみ潰しに探したが見つからなかった。

ディア・ロウやリツキの所にいるのかと訪ねてみたが二人とも留守だったのでベルと行動しているんだろうと考え三人を見た人がいないか聞き込みを始めた。




「いや、悪いけど見てねぇな」




『そうですか。仕事中にすいませんでした』




「気にすんな、早く見つかるといいな」




『ええ、有難うございます』




串焼きの屋台をしていた男性で既に10人程の人に聞いて回ったが一向に三人を見たと言う人は現れなかった。




『一体何処に行ったんだ』




「アニキ本当に行くんスか?」




「あのままほっとけないだろ」




「知らない子供ですぜ?」




「そんなの関係ない。子供三人だけであんな所に入るのは危ないだろ」




ロイがもしかしたら、見落とした場所があるのかもしれないともう一度町を探そうと思ったその時後ろから気になる話が聞こえてきた。

振り替えるとそこには青い髪のワイルド系イケメンで腰に大きめの剣をさしている狼の獣人族の男とその男を止めようとしている茶髪のぽっちゃりとした魔法使いの人族の男がいた。




「でも、エルフも一緒でしたし多分大丈夫じゃないスかね」




「多分じゃダメだろ。それにもしかしたら見た目どうりの子供かも知れないだろ」




引き留めようとする人族の男に呆れた顔で獣人族の男が言った。

ロイは静かに近よりもしかしたらベル達の居場所がわかるかもしれないと声をかけた。




『すいません、少し話をききたいのですが・・』




いきなり声をかけてきたロイに驚いたような顔をしたが直ぐに獣人族の男が返事を返した。




「何のようだ?」




『あなた方が話していたのは、茶髪の人族の少年と黒髪の鬼人族の少女、エルフ族の少年の事ですか?』



「そうだが、知り合いか?」




『弟とその友達です。三人を何処で見たんですか?』




二人は言いにくそうに顔を見合わせたあと、人族の男が言った。




「最近、初心者用の迷宮(ダンジョン)の近くに新しい迷宮(ダンジョン)が見つかったんスよ。まだ、ギルドが調査をしていないらしくて中がどうなってるのかも分からないって話っスよ」




「俺達は、三人がそこに入って行くのを見たんだ」




『そんな!』




ベル達の状況に唖然としたロイだったが直ぐに持ち直しきびを返して走り出した。

いきなりのとこで驚いた男たちが後ろから声をかけるがロイは止まらずに走りながら叫んだ。




『直ぐに準備をしてきます。道案内をお願いしたいのでギルドで待っていてください!!』




風のように走り去るロイをポカンと見送った二人だがはっとしたように人族の男性が言った。



「俺達まだ、行くなんて一言も言ってないんスけど」



「まあ、いいじゃないか。それにしても、あの女性は着いてくる気だろうか?準備をするといっていたが冒険者登録をしないと入れないんだが・・・」



「というか、戦えるんスかねあの人」




「さぁな、とりあえずギルドに行くか」




「へい(また、アニキのお人好しに巻き込まれるな)。面倒なことにならないといいんスけどねぇ」




「何か言ったか?」




「いえ何も言ってないッスよ」




歩き出した獣人族の男の背中にポツリと呟いた言葉は聞こえなかったらしく不思議そうに振り返った彼に人族の男が何でもないと首を降ってから背中を追いかけた。

その頃、家に帰ったロイは






『あれとこれ、だな。それにしてもベルがこんなことをするほどに冒険者になりたがっていたなんて気づけないとは姉失格ですね。帰ってきたらお説教をしてから、冒険者登録をさせてあげましょうか』




ベットの下に隠してあった箱から刀と黒い衣装をとりだし急いで着替えた。

真っ黒のブーツに黒いマント、顔を隠すようにフードを被ってから腰に刀をさして家を出た。

二人が心配していた冒険者登録をロイは既に済ませていたのだった。




『すいません、遅くなりました』




ギルドの端の方で壁に寄りかかるように待っていた二人に声をかけたが、二人は誰だか分かっていなさそうな感じだったので仕方なく二人にだけ見えるように少しだけフードを持ち上げて顔を見せた。



「!さっきの」




「まさか、あんたが黒の騎士だったなんて思いもしませんでしたよ」




『・・・その呼び方はやめてください』




驚いたようにこっちを見る二人にげんなりしながらロイが言った。

黒の騎士とは、ロイの二つ名で真っ黒な服装と騎士のように模範的な剣術、礼儀正しい態度から冒険者や受付嬢の間でそう呼ばれていた。

因みに、受付嬢達は顔を見たことがなく礼儀正しく女性に対して紳士的な態度から男がだと思っておりこっそりと黒の王子と呼んでいる者もいるほど人気が高いためさっきからこの場所に熱い視線が送られているが、ロイは知らん顔をしている。




『事情があって、正体を隠していたんです。この事は内密にお願いします』




「分かった・・・そう言えば名前を聞いてなかったな。俺は、サーチェスだ」





「あっしは、ワイズッス」




『僕は、ロイです。早速で申し訳ないのですか、案内してもらっていいですか?』




「まかせな」




三人はギルドを出て新しい迷宮(ダンジョン)に向かった、ベル達が無事でいることを願いながら。








明けましておめでとうございます!

年末年始忙しすぎて、更新が遅くなってしまいました。

これからも頑張って続けて行こうと思ってます、今後ともよろくしお願いします!




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