少年と少女と桜の話
死にネタになってます。苦手な人はブラウザバックプリーズ。
走る
走る
ただひたすら がむしゃらに
うそだと思いたかった
うそだと言って
手術が終わったら元気になるって
そしたらいっしょにうちでさくらを見ようって
やくそくしたのに!
なんで
どうして
どうして 死んじゃったの?
さくらがすきだった 大地
もうすぐさくらがさくねって
やくそくおぼえてる?って
そう言ったのはきのうだったのに!
なみだがボロボロ流れて
息するのがつらくて
でもどうしようもなくて
なにも考えたくなくて ただ走った
さくらが さいていた
まだかなまだかなって ずっとまってたのに
まだらだけどさいてる
さいてる木に向かって走る
まわりはさいてないのに
あっちにもさいてるきがある
さいてる木をおいかけたらゴールが見えた
―満開にさいた わたしの家のさくら
ああ、そっか あの道は大地が来た道なんだ
ねえ、今ここにいるんだよね
見えないけど やくそく守ってくれたんだよね
バカ
ありがとう
―――バカバカバカバカバカバカバカバカ
夕闇せまる街に響くは少女の慟哭。見守るは満開の桜。少女が泣きやむ気配はなく、そんな少女を桜は慈しむ。少年の心を映すかのように、ただそこに優しく佇む。
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はじめまして、葉山秋斗と申します。初投稿です。最後までお読みいただいただけで感謝感激雨霰です。・・・無謀なことをしてる自覚はあります、ハイ。
誤字脱字の指摘はバッチコイです。が、この作品小学校三、四年くらいの女の子の独白をイメージしているので、あえて漢字にしてないところがかなりあります。そこはご容赦を。
ボロクソニイワナイテイドノカンソウボシュウチュウデス・・・