1/1
龍神様が眠る地
世は殷王朝。100年前、長が竜を眠らせ、鎮火したと言われる小さな村の集落がある。それは中国のどの村より雲に一番近く、四方山に囲まれた閉鎖的な住処ではあったが、草木は青々と茂り、花も生き生きと咲いていた。 異邦人は其処を天原と語る。そびえ立つ山々は竜を宥め、幾年か経った頃、神と崇め信仰されるまでになった。
誰が言った。この村に産まれた女はより強い番を持ち、より強い子を産み育てる。それが「女の幸せ」である。多産や男児を産むと家の地位が上がる。子供は家の財産で地位の象徴である。産むのが女の仕事、存在意義である、と。誰かが言った。我慢、しなさい、と。
近年、雨が降らず、野は枯れ、餓死するものが増えた。そのままでは行けないと王が隣国の霊能者に問うた。
そして、紀元前1365年 4月5日 に産まれた女を16の年に龍神に捧げるよう。そしたら水が豊かな村になる、と。霊能者は発言した。
その日に生まれたのは3人、双子の男女に女が1人。1人女が1歳の時天然痘でシんだ。フーマオはその日の11時1分にこの国でフーマオは女として生を受けた。




