7.始まり
お題
・月曜日の手紙
・シャボン玉
・立ち入り禁止区域
ChatGPTより
今日も仕事でくたびれて、家に帰ってくると郵便受けに1通の手紙が入っていた。
流行りのシーリングスタンプが押された、生成り色の封筒は金の箔押しがされていて、何か花のような甘い香りがしていた。
宛名がないことに気がついていたのに、その時の私は不用心に開封してしまった。
中の便箋にも箔押しがされており、ふわっと甘い匂いが強くなった。紙に匂いがついているようだ。
謎の文字の羅列。
日本語でもローマ字でもない、しいと言えばギリシャ語?見たこともない文字だった。
よくわからず、手紙は机に置いたまま、その日は就寝した。
翌日、出勤のためにいつもの道を歩いていると急に見慣れない工事現場が現れ通行止めになっていた。
どうしてこんな場所に…。
そう思っているとふわりと視界に球体が現れた。
「シャボン玉…?」
シャボン玉がきた方に目を向けると明らかに日本人ではなさそうなブロンドの男の子がシャボン玉を吹いていた。
足を投げ出して座っているのは、工事現場の組み立て途中の足場の上。
「危ないよ!」
すぐに声をかけるが遠いせいか聞こえていない。
気が引けながらも立ち入り禁止のバリケードを越えて、男の子に近づこうとすると男の子と目が合った。
途端。
甲高い金属音と共に、いつのまにか頭上に吊られていた鉄パイプが降ってきた。
避ける間もなく、衝撃を感じた私は意識を失った。
お読みいただきありがとうございました
物語の導入風です
異世界転生始まりそう