59:仲良くしてね?
◇◇◇◇◇
なんやかんやと妃教育と、エドヴィンとの悪巧みの日々を過ごしていたら、ユリウスたちとのお茶会の日になっていた。
予定はもともと合わせていたので、問題なし!
「お兄様、行きますよー! 女子より準備遅いの、どうかと思いますよ」
「うるさいわねっ、男の服って苦手なのよ!」
その返事もどうかと思うのだけど。まぁ、マクシミリアンだし、そんなものよね。
同じ馬車に乗り込み、王城に到着。
案内されたのは、前回皆で集まったサロン。
中に入ると、ユリウスとツェザール、アリスター、ラウルがいた。
クリスティーナとエドヴィンはまだらしい。
「ごきげんよう。あ、こちら私の兄というか姉です」
「どっちだ」
眉間に皺を寄せたユリウスのツッコミはスルーするとして、ちゃんと説明はしなきゃよね?
クリスティーナとエドヴィンが到着し、皆が席についてから、マクシミリアンを紹介した。
「え、こちら隠しキャラのマクシミリアンくんです。ヒロインがハーレムコースに移行したときに出てくるヤーツ! 仲良くしてね!」
「「は?」」
いや、だからね……と、説明した。
▷▷▷マクシミリアン【隠しキャラ】
・イザベル・グランフェルトの実兄
・ヒロインがハーレムエンドに向かうと出現する
・女装癖があるが、恋愛対象は女性
・幼いころから女装癖があり、社交界では生きづらいだろうと、両親が知り合いの商人に預けていた。
・商人とともに世界中を巡り、同性愛が認められている国も見つけたが、三十歳になって自国の良さを理解した。
・戻って最初に参加した夜会で、自分そっくりの妹イザベルに虐められているヒロインを発見
・ありえないほどの興奮を覚える
・攻略対象たちと協力し、イザベルを断罪し斬首刑に追い込む
「なのよね」
「なのよねで済む内容ではないでしょう」
アリスターが眼鏡キラーンさせてなにやら文句を言っている。聞いてもいいけど、アリスターって話が長いのよね。聞かなくていいかしら?
ツェザールはニコニコしてこっちを見ている。怖い。めちゃくちゃ怖い。あの笑顔の裏はヤンデレムーブなんだから、怖いっ! ツェザールもスルーする!
唯一の癒しは、クリスティーナ。
キラキラとした笑顔で前のめりで話を聞いてくれる。
――――あぁ、やっぱり、可愛い!





