43:めんどくさい!
想定外の切り口……ってわけでもないけど。
聞かれたことに答えてたら、違う方向でマクシミリアンの疑心暗鬼を強めてしまった。なんでだ? いや、自分のポンコツのせいだけども。
「さぁ? 多分そうだろうなぁって予想と妄想よ」
「無理矢理すぎでしょ」
そう言われても仕方ない。だって、頭の中が真っ白で何も考えられてないし。
実は、このあとクリスティーナが遊びに来ることになっているのだ、エドヴィンとともに。なんか止められないから、ついてくるのは許してほしいってエドヴィンから手紙が届いた。
マクシミリアンとクリスティーナって、たぶんまだ面識ないのよね。なのに、よ。
ここで面識が出来てしまったら、ハーレムエンドの完成とかになんない? 私、首ちょんぱされない?
ユリウスから、なるべくマクシミリアンに関わるなって忠告されたけど、一緒の家にいるんだから関わらざるを得ないわよ。
クリスティーナにしても一緒。会いたいって言ってくれてるのに、無碍に扱えないでしょ!? なんか泣かせそうだし……。
家を出るにも、流石に避暑地とかの別荘に行くのは嫌だし、婚約者として王城に住むのは無茶だし。
私にはどうしようもなくない?
「お兄様、このあとはいつものようにお出掛けで?」
「……今日は休みだけど? 私が家にいたらなにか不味いの?」
「いえ、別に…………」
何を言っても、悲観的というか否定的な意味として取られそうだなと思う。たぶん、この国がそういったジェンダー的なあれやこれに遅れているから、マクシミリアンもピリピリとしてるんだと思うのよね。
「そろそろ友人が来そうなので、時間大丈夫かなと思っただけですよ」
「私に会わせるのは恥ずかしいから?」
「……ハァ。もうめんどくさい! なんでマクシミリアンまで、ヤンデレタイプなの!? てか、闇堕ちしてるだけ? 取り敢えず、そういうの、めんどくさい!」
心の底から言い放った。
「今から仲良くしたい、お互いのこと知り合いたいっていう友だちができたんです! 初めて我が家に来るんです! 友だちが! そこでお兄様だかお姉様だか分からない存在と同席したりとか、情報過多過ぎるでしょうがっ。相手も気を使うでしょうが! もうちょっとゆっくりしたタイミングで紹介させてください」
どうせ関わることになるんだから、下準備くらいさせろ! というのが本音だ。





