3:手紙の行方①
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▷▷▷幼馴染エドヴィン【♡】
・エドヴィン・クランツ
・ちゅるちゅる茶髪の人懐っこいワンコ系
・ヒロインの隣家、クランツ伯爵家の長男
・エドルートでは、困窮しているクランツ家を我が家が支援する
・支援の代わりにエドヴィンがイザベルの婚約者になる
・愛のない結婚をすることになったエドヴィンの悩みをヒロインが聞く
・相談している内に妹のように扱っていたヒロインとの愛が芽生える
・二人の関係に気づいたイザベルがヒロインを虐める
・なんやかんやで、真実の愛の方が正義扱いで、虐めたイザベルを首チョンパ
・オトすなら、エドヴィンときちんと愛を育む
・ヒロインと仲良くなるのは必須
・好きな食べ物はチョコケーキ
イザベル・グランフェルト侯爵令嬢から手紙が届いたと、従僕から渡された。
中を確認すると、意味のわからない箇条書き。妄想だろうか? いやしかし、妙にリアルというか……困窮しているのがバレている。
ヒロインとは誰だろうか? 隣家? もしやクリスティーナか?
とりあえず、イザベル嬢に接触すべきか?
オトす? というか、犬!? これは…………いや、深く考えてはいけない気がする。
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▷▷▷宰相補佐アリスター【♡♡】
・アリスター・クロフト
・黒髪長髪メガネ
・若くして宰相補佐になる真面目キャラ
・新年の夜会でヒロインがイザベルのドレスにワインを零してしまうシーンに出くわす
・イザベルに頭からワインを掛けられて会場から逃げ出そうとするヒロインを保護する
・その後、要所要所でイザベルに虐められるヒロインを助けるうちに愛が芽生える
・あまりにも執拗な虐めをするイザベルを断罪し、首チョンパ
・オトすなら……てか、あんま好みじゃない
・チョンパ回避するなら、夜会でワイン零されても笑顔でやり過ごすだけでいいはず
イザベル・グランフェルト侯爵令嬢から執務室に手紙が届いた。王太子殿下宛と間違えたのかと思ったが、封筒の宛名は私だった。
ヒロインとは誰だ? 『あんま好みじゃない』という文言が酷く不愉快だが、そもそもあのわがまま令嬢だ。不可解な行動をしたとしても、気にすること自体が無駄だろう。
…………しかし、好みじゃない、か。ふぅん?
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▷▷▷近衛騎士ラウル【♡♡♡】
・ラウル・サザランド
・イザベルの幼馴染
・幼い頃から、イザベルに恋をしている
・イザベルが王太子の婚約者になり失恋
・イザベルに虐められるヒロインを陰ながら助ける
・健気に耐え続けるヒロインに心打たれる
・ヒロインに暴漢をけしかけたのがイザベルだと知り、苦悩の末に斬首に持ち込む
・ワイルド系
・オトすなら……ってか、わりとすでに好かれている
・弱みは割と握っているからそれを使う
・王太子には逆らわないから、そのルートを使うのもあり
幼馴染のイザベルから手紙が届いたので開いたら、謎の箇条書きが記されていた。
俺がイザベルを斬首? なぜそんなことになる……というか、王太子の婚約者がイザベル? いや、確かに殿下はイザベルを気に入ってはいるが、あの人に恋愛感情があるのか? そもそも、発表などなかったはずだが?
…………俺が失恋? っ、イザベルを好きなことが、本人にバレている!?
いや、だがこれは、妄想? なぜ俺にこれを送ってきた?
弱みを握られて…………いるな。幼い頃のあれやこれや程度だろうが。
昼間のお茶会でも様子が可怪しかった。気絶したのはドレスが苦しかっただけだと言っていたが、怪しい。
明日、本人に確認せねば……!