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【商業化進行中☆】悪役転生令嬢、メモに書き起こした王子たちの攻略情報を本人たちに送付してしまう。  作者: 笛路 @書籍・コミカライズ進行中


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11/66

11:気のせい。

 



 近衛騎士ラウル【♡♡♡】の乱入で、婚前契約書へのサインをうやむやにしよう計画を立てた。一瞬だけ。


「チッ、なんでもない。イザベル、サインしろ」

「誰がするかぁぁぁ!」


 これは持ち帰り案件だ。元来わがまま悪役令嬢なんだから、これくらいのわがままはセーフなはず! と言い張って、婚前契約書を奪い取るとこまでは成功した。


「ていうか、なんでラウルがいるのよ? さっきまでいなかったでしょ!?」

「は? 俺、今から勤務開始だし」


 ラウルにカツカツと近づき、腰に下げてある懐中時計を引っ張り蓋を開けると、針が九時を少し回っていた。もうこんな時間だったのね。

 というか、ユリウスが早すぎるのよ。なんで八時に呼び出されなきゃいけないのよ。


「おま、ズボンが脱げるからそれ以上引っ張るな!」

「あ、ごめんね」

「……は? イザベルが謝った……殿下、これイザベルじゃないですよ?」


 ――――ヲイ。


 何だその判断基準は。私だって謝ることくらいあるわよ? たぶん。ナチュラルイザベルのときは……あれ? ラウルに謝ったこととかあったかしら?


「とりあえず、これ預かりますからね?」

「チッ。勝手にしろ。だが明日までに提出してもらうからな?」

 

 明日って早くない? まぁ、良いわ。こっちの手にあるんだから、どうとでもできるわ。

 持ち帰ってお父様とお母様に確認を取りましょう。


「私は執務に戻る。ラウル、馬場まで送ってこい」

「ハッ、承知しました」


 


 斜め後ろを歩くラウルの頭の上にはやっぱり【♡♡♡】があった。まぁ、そうなんだけど、ラウルも攻略対象なのよね。あれは攻略対象のみに現れているって認識で良いんだろうけど。ふと気になったのは、ヒロインには見えているのかってこと。


 ……いや、接触したくない。

 そもそも、ラウルで攻略対象三人目なのよね。今日だけで。まじで何かの強制力が働いてない? だって、普段はそうそう遭遇することとかないもの。特にアリスターとか、仕事にかかりっきりで外出とかさえしないって有名なんだけど?


「なあ、イザベル」

「なに?」

「あの手紙なんだ――――」

「あら、馬場に着いたわね。送ってくれてありがとう」

「話を聞――――」

「じゃあね、お仕事がんばりなさいよ」


 なにも聞こえなかった。ラウルが何か話したそうにしているのも気付かなかった。ということで、馬車に乗り込んで、ラウルに手を振って、シャッと馬車の窓にかかっているカーテンを閉めた。

 よっし。気のせい、気のせい!




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◇◆◇ 書籍化情報 ◇◆◇


「お前を愛することはない」と言われたので「そうなの?私もよ」と言い返しておきました。 〜氷の貴公子様と紡ぐ溺愛結婚生活〜
書籍表紙


美麗すぎてヨダレものの表紙絵を描いてくださったのは、『シラノ』様っ!
脳内妄想だった氷たちが、こんなにも美しく再現されるとか、運使い果たしたかもしれない……

あ! この作品も、もりもりに加筆しています。(笛路比)
おデートとか諸々ね。ラブなストーリーを主に。コミックシーモア様は限定SSもあるよ☆
ぜひぜひ、お手元に迎えていただけると幸いです。

各種電子書籍サイトで販売されていますので、一例としてリンクボタンも置いておきます。


▷▶▷ コミックシーモア

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