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だいすき  作者: ちひろ
2/2

(2).普通の日々

田舎での本当の話なんで、言葉とかわからなかったらスイマセン。




―――――――キーン コーン....



「あ~ やっとお昼じゃあ」

「今日天気いいしさ、外でごはん食べようで」

「お、ええなー!ちろも行くよな…ってー!!」


かのんとひろみがそんな話をしていることなどお構いなしに、アタシは自分の机の上にうつぶせに寝ていた。


「コイツいつから寝とった?ひろ」

「うーん…たぶん数学の授業始まる前から…じゃないん?」

「…じゃあアレするか」

「あはっするか!」




―――――――――――・・・・・・・





「…ぅぎゃあははっはっは、やめっ、ひぃぃい、ひゃはっははっはーーっ」

突然アタシの脇腹に違和感がした。

「これくらいでええか」


「・・・はぁはぁ・・・っちょ、毎回それして、お、起こすんやめてくれん…?」

「じゃけど、ちろこうでもせんと起きんじゃろう?なぁ?なぁ?」

「・・・・・・うん」

押しに弱いところは本当にアタシの悪いところだと思う。




外にでると、暖かい風がここちよく吹いていて、何かいいことがありそうな予感がした。

――――――そして、それが本当になるとは…



「今日お弁当じゃしー…コンビニでええ言うたのに…」

「わかるわかるー!なんか張り切って作るんじゃろ?かのんの親もそうじゃもん」

「じゃあちろのと交換するかあ?コンビニじゃで」

「え!それはそれで悪いがん?じゃけんお弁当で我慢するで」

「どっちなん…て、あぁ!みてみて」

かのんがいきなりある方向に指をさした。

その先には・・・・―――――

「やーん、超かっこええんじゃけどー!!」

「えー?目悪いけん見えんし…。ひろ!どれがかっこええ?」

「ぅえー?どれもひろのタイプじゃないんじゃけど…」

アタシたちが見ている方向には6人くらいの男子がアタシたちからちょっと離れた場所でごはんを食べていたのだ。

「アレじゃん!かのんが前からかっこいいってゆっとった、ゆーへーくん!あ~もうヤバすぎ~」

「あぁ…山崎雄平?微妙じゃんねえ?ちろ」

「いや・・・ちょっひろ!あの右から3番目の人の名前は!?」

「えぇ?えー…と  竜門由也じゃね?」

アタシは、小学校のころから視力が低下しだして、ちょっと離れた場所でもぼやけて見えるくらい悪いのに、アタシには竜門由也君の顔だけはわかった。なんていうか…


「かっこよすぎぃ!!!!!!惚れた!好き!」


「「はあぁぁぁぁああぁあ~!?」」


この日からアタシの普通でつまらない日々は終わりをつげ、



恋の花色の日々が始まると思ってた…。







ねぇ?君もそう思ってたでしょう?



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