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やる気がない子さんの話

登場人物


 だら子さん

……将来は誰かに養ってもらおうというニート発言を垂れ流している女の子。四六時中だらだらしてる。


 パキ美

……テキパキしているしっかり者の女の子。だら子とは幼なじみで、よく世話を焼いている所を見ることができる。


 先生

……あら~、が口癖のだら子とはまた違ったのんびりとした雰囲気の女性。間延びしたしゃべり方はこっちまで眠たくなりそう。byだら子

「やる気が出ない……」


「あんたいっつもそれ言ってるわね」


「だってやる気ない」


「はっきり言ったわね」


「わたしは一生だらだらして過ごしたい」


「ダメだこの娘、早く何とかしないと」


「わたしを養ってー」


「養いません。あんた、顔は良いんだからそれを使えばいいのに」


「顔を武器に……ぷしゅー」


「一体今何を考えた?」


「う、うん、いやっ、あのね? わたしもだらだらしたいけど、だからって身体を売るのはちょっと……」


「アホか、誰がそんなことしろ何て言ったの」


「違うの?」


「あんたは私を何だと思ってるの?」


「そもそもわたしは働きたくないんだよ」


「出たよニート発言」


「ニート言わないでよー」


「あんたの今の姿はどこからどうみてもニートのよっ!」


「わたしはだらだらしたいだけなのに」


「あら、丁度良いところに」


「先生?」


「どうしたんですか?」


「ちょっと用事があってね──「わたし急用思い出したので帰ります」


「あらー?」


「あいつ……こういう時だけ逃げ足速いんだからっ! 先生ごめんなさい、それで用事とは?」


「それが……だら子さん小テストの再試まだ受けてないらしくて」


「待てぇー! だら子ーーー!!!」


「元気ねぇ~」


「あら? これは……『モテモテになる十の方法』? パキ美さんのかしらー? せっかくだから届けに行きましょう」


「ぜぇぜぇ……やっと捕まえたわよだら子っ!!」


「何て言う執念だ、パキ美は将来マラソン選手でも目指すといい」


「目指さないわよっ! ってかあんた再試受けなさいよっ!」


「やだ、めんどくさい」


「そんなんだと本当に留年するわよ?」


「構わない、そもそも学校なんて場所へ行く意義を感じないからな」


「何言ってんのこの娘……」


「さて、帰って詰みゲーでもするか」


「ちょっと待ちなさい」


「なんだ? わたしはこれからだらだらするのに忙しいんだ。邪魔しないでくれないか?」


「なら邪魔しても問題ないわね」


「問題大有りだ、はーなーせー!!!」


「このまま私の家で勉強会よっ!」


「いーやーだー!!!」


「あんたに拒否権は……無いわっ!」


「お、親御さんに相談もなしでっ!」


「それなら心配要らないわよ、さっき電話入れたら大喜びで了承してくれたから」


「くっ、母君め……わたしが勉強漬けになってもいいと言うのかっ」


「寧ろ勉強しないから心配だったんじゃない?」


「あら~、丁度良いところに」


「先生っ! 見てください、無事だら子を確保しましたっ!」


「人をコミケの同人誌みたいに言うなっ!」


「今回はあなたに用事があって来たのよ~」


「へ? 私ですか?」


「パキ美何かしたのー?」


「し、してないわよっ!? あんたと一緒にしないでくれるっ!!」


「したと言えばしましたね~」


「したのっ!?」


「したんだ?」


「はい、忘れ物をしましたね」


「「忘れ物かよっ!!」」


「あら~?」

 

「ってあれ、ないっ!? もしかして忘れ物って……」


「はい、この『モテモテになる──「わああああああああああありがとうございました先生っ!!!? 次から気を付けますのでこれで失礼致しますっ!!!」


「ちょっと待て」


「ななななな、なにっ!?」


「さっき聞こえた本のタイトルだけど──「ああっ! モチモチになる十の方法ねっ!! それが何かっ!?」


「モチモチ? はて、わたしにはモテモテに聞こえたのだが」


「き、気のせいよっ!!」


「怪しい……」


「さ、さっさと行くわよっ!」


「うわー、はーなーせー」


「あらあら、元気ね~」



「あとがきを書くやる気が出ない……zzz」


「まだ一言も書いてないでしょ!?」


「はいせんせー、だら子はやる気ない子なのでもう帰りまーす」


「なに帰ろうとしてるのっ! ほら、勉強始めるわよっ!」


「えー、百年後じゃだめー?」


「……あんたの脳にマイクロチップ埋め込んだ方が早いような気がしてきた」


「さて、今日は何の勉強をするのかな?」


「──」


「」

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