表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/24

荒廃した世界の話

 こう、最悪の未来といいますか、そういう荒廃した世界を書きたい気分だったので。Twitterで書いた物をそっくりそのままコピペしました。

 人類の技術が進歩し過ぎて、その弊害で地球がゴキブリすら死滅する様な環境になってしまうのですが、ある研究機関がどんな物にも変化して、尚且つどんな過酷な環境下でも適応する究極の物質を開発しました。


 そして、その物質を使ってどんな環境下でも育つ家畜や農作物を作りました。

 これで人類の未来は安泰……と思われたのですが、ここで一つ誤算がありました。

 その物質で作り上げた家畜や農作物はどのような環境下でも育つ。つまり、どのような環境下でも死なないということになります。


 そこからは想像に堅くないでしょう。食料であるはずの家畜や農作物は、自らを殺そうとする人類に対して抵抗しました。

 どんな環境下でも生きていける家畜や農作物には核兵器すらも効きませんでした。中には人類に危害を加えるモノも出てくる始末。計画は失敗に終りました。


 そして人類は反撃に出た家畜や農作物によってほぼ全ての人口を減らし、何とか生き残った一部の者も、食料が無いため飢え死にするのも時間の問題でした。

 このままでは人類に未来は無い。

 絶望的な状況下で一人の科学者が立ち上がりました。


 そう、彼こそ究極物質を作り上げ、人類を全滅の危機に追いやった大罪人の一人でした。彼以外の研究者は自ら作り上げた家畜や農作物によって死亡。残ったのは最後までこの物質について研究していた彼だけ。


 実は今回の事件は彼例外の研究者達が究極物質の危険性を考えず、実践に使ってしまった。ことにより起きた事件。彼は外でそんな事が起きているとは露知らず、研究者場の地下深くで究極物質の研究を続けていて、事件に気付いたのは事件が発生した3ヶ月後。一休みしようと付けたラジオでした。


 やっと事件に気付いた彼は他の研究者に連絡を取りますが、誰にも繋がらない。試しに研究所の生命体を感知する装置を使用する。が生命体と呼べる者は存在せず、いるのは暴走した家畜や農作物のみ。


 そこで彼は命を落とす危険を省みて尚、まだ生存している可能性のある人間の捜索・救助を決意しました。

 そして数日間に渡り、自分が造った発明品によって、数名の生存者を発見・保護しました。中には彼の妹もいました。

 生存者らは口々に彼のことを罵りました。


 そこで彼は一つの可能性の提示しました。それは自らの身体に究極物質を取り込むという狂気とも思える選択。

 彼は研究の中で究極物質にはある力があることを突き止めました。

 それは時空を超える力。彼の予想では、その力があれば過去も遡れるそうなのです。


 それなら過去まで遡り、起こってしまった悲劇を回避できるかもしれない。そう彼は言いました。

 それを聞いた生存者の一人が聞きました。その物質を取り込んだ者があの家畜や農作物の様に暴走してしまう危険性はないのか?と

 しかし、彼はその危険性についてはとっくに解決していました。


 事前に行動をプログラムしておけば、家畜や農作物を殺す時も反撃されることもない。と、だからこれから起こる悲劇を引き起こす可能性を、未然に消すようにプログラムすればその危険もない。と。そして、それを付けていれば今回の事件は起きなかったはずだ。と。


 そして彼は生存者に問いました。

「誰が究極物質を取り込むか?」

 と、しかし、先程の話を聞いても尚彼らには家族を殺害したモノと同じ存在になりたいと思う者はいませんでした。しかし、それを彼は予想していた。だから最初から決めていた。元々自分が究極物質を作り上げたのが原因。


 なら、その責任は負わなければならない。だから究極物質を取り込もう。そして殺すのだ自──そう考えていた直後、スッと手を上げた者が一人いた。それはまたしても彼の妹だった。

 しかし、それは認められない。最愛の妹を犠牲にするなど彼には考えられないからだ。


 しかし、結局彼女の頑なな思いに押され、彼は妹に究極物質を取り込ませた。そして、彼女は過去へ遡った。そして彼女は世界を救うため奮闘す──ることはなかった。

彼は彼女が取り込んだ究極物質にあるプログラムをした。


 ・それは過去、それも平成の時代まで遡ること。

それは彼が妹に生き延びて欲しいから。

 ・そして過去へ遡った瞬間彼女は時空の移動ができなくなること。それは彼が妹に苦しい試練を背負わせたくなかったから。

 ・そして最後に一つ、幸せになること。

 彼は妹を幸せにしてやりたかった。


 そして時空を移動し、過去へと遡った彼女は、これまでの記憶と時空を遡る力を失い。一人の少女として、彼女は、彼女の記憶が植え付けられた祖先の元で生きることとなった。彼女はそのまま死ぬまで幸せに生きましたとさ……


 妹が無事過去へ遡ったことを確認した彼は、早速自らに究極物質を取り込ました。勿論、この悲劇の結末を変えるためです。彼は残った生存者に言いました。

 責任は取るよ、僕の命でね。

 彼の研究所には数人だけなら数百年は生きていける食料と施設が揃っていました。

 それがあれば、彼がいなくとも生きていけるはずです。


 そんなものがあるなら、あんな物質作る必要なかった……なんてことはありません。食料を作るにも材料はいるし、それを全ての人類に賄うことはできない。それで、彼はこの究極物質を考えたついたのです。


 彼は究極物質を取り込むと過去へ遡りました。無かったことにしよう、こんな結末。だから殺そう、自分自身を。

 ──これは彼が自分自身を殺す物語。

万能物質の方が良かったでしょうか?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ