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次元の狭間に挟まれたら邪神になってたお話

いつの間にかとてつもなく強くなっていた系物語。

ていすと以下

次元の狭間。

無限成長

神より上の超常的存在

ハーレムになりそうな予感

クソ神に復讐したいん

 俺は境狭間さかいはざま。何処にでもいる極々一般のフリーターだった……のだが。目の前の光景を見ればそれも疑問に思えてきた。


「HEYHELLO!!! そこのキミぃ! 異世界に行ってみないかい?」


 なんだか小生意気な子どもが目の前にいた。それだけなら休日の公園へ行けば見掛ける普通の光景だ。だかそれも頭の可笑しい格好をしてなければの話だが。

 俺は遂に頭が可笑しくなったのかと思った。こんなのが目の前に現れたら自分の死期を悟るぞ。


「丁重にお断りします」

「拒否権はないよっ!」

「クソがっ!!」


 俺は強制的に異世界に連れて行かれ……棄てられた。


「あ、ごっめーんっ♪ 落としちゃった♪」

「ふざけんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!?」

「さて、次探すか」


──適応できたら万々歳なんだけどね……


 あのクソ神絶対許さねぇ……、次会ったら顔面ぶん殴ってやるからな。次の瞬間全身を千切られる様な感覚に襲われた。


 がああああああああ──


 俺は次元の狭間に挟まれて存在ごと消滅した。そして数千年後、俺の意識は目覚めた。


──ここは……? 確か俺はコンビニの前で死……


 そうだ、あのクソ神のせいで俺は次元の狭間に棄てられて、死んで……俺は死んだ筈じゃないのか? どうなってる? ここはどこだ? 次元の狭間にいるのか? 何も見えない。俺は現状を確認することにした。周りは暗くて何も見えない。身体は何処かふわふわして原型を留めていない。つまり、俺の身体は消滅して意識だけが残っているということに恐らくなる。何故1000年だって分かるかって? そんなのそこら辺に散らばってる情報を俺が来る前の時間と参照すれば大体分かったってなだけだ。


 俺は意識のあるままその情報を覗いた。ただの好奇心だ、許せ。


◆◆◆

『ようこそっ!! 死後の世界へー!!』


 ってクソ神じゃねーかっ!!?

 何やら通学中に交通事故で死んだJKをこうして異世界へ転生させようとしているぽいが、困惑しているJKを眺めながらニヤリと口許を歪ませているのを見るに、どうやらろくでもないことを仕出かしたに違いない。俺はJKの過去を参照した。クソっ、そういうことかっ!?こっちは見てるだけで干渉は出来ないようだ。せいぜい俺に出来ることと言えば、このままクソ神の魔の手に脅かされるJKを見ていることだけだ。


『えっ、ここはどこなんですか……?』

『キミは交通事故で死んだっ!! だから異世界へ渡って貰うよ?』

『そんなっ!? いきなりそんなこと言われたって……私を元の場所へお父さんやお母さんの元へ返してくださいっ!!?』

『それは出来ない。だってキミ死んじゃってるから』

『そんな……』


 泣き崩れるJK。おいおいこれは……っておいこらっ!! ウソ吐いてんじゃねぇぞクソ神っ!? 過去ログ参照してみたらお前が原因でJK死んでんじゃねーか!!? トラックの運転手を眠らせて登校中のJKに突っ込ませて殺し、死んだことを口実に異世界へ連れていく……ねぇ知ってる? それマッチポンプって言うんだよ。って最低サイコクソ神だなやっぱコイツ。うーむ、どうにかして干渉できないものかなぁ……。俺はぐぎぎぎと異世界のパス抉じ開ける要に覗き込む。すると──


『何やら覗き見するえっちなのが居るみたいだね?』


 見ていることがバレたっ!? チッ、すると俺はクソ神のパスから弾かれ、再びパスを見ようとしても謎の力に弾かれ再び見ることは不可能となった。あ、あぁ……


 あのクソ神ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!?


 それから幾つかのパスを覗き俺は確信した。ここは恐らく《あらゆる世界の通過点》なんだろう。俺は異世界へ渡る際にここを通り、あのクソ神の干渉から離れここに落ちた。そしてこの様だ。チクショウ! 結局あのJKがどうなったのか、それを知る機会は喪われてしまった。まさかあのクソ神あのJKだけじゃなく、他のやつにも……!? ……いや、俺には関係ないわ。ほっとこ。また下手に干渉して滅ぼされたりでもしたら元も子もないしな。


 そうして色んなパスを見ながら月日は経ち、かれこれ数万年。ぶっちゃけ飽きた。世界は色んな神が存在するが、その大半が何処かで見たことがあるようなありふれた個性しかもたない。そんなつまらない存在だった。もしかしてこれ地球産か? どことなくその物語に似そった神やら世界やらを多く見掛ける。しかも中にはまんまドラゴンの出てくるゲームそのままのモンスターやらが出てくる。おいっ、スラ○んとかマジでそのままじゃねーかよっ!!? やめれ!


 そうそう、一つ言い忘れてたことがあるな。俺は多少ながら異世界に干渉出来るようになった。まあ、干渉できると言っても声だけだが。それでも何も出来ないこととは断然違う。例えば


『あなたには異世界に行って頂きます』


『それはっ「──その神、お前を使い潰すつもりだぞー」『それはどういうことだっ!?』


 と会話中に思考に割り込んで下衆な神の思惑を潰してやったり、


(クックック……あと一人贄を送り込めば世界の充填は完了す「──おーい、俺(上司)が見てるぞー」『ひゃわっ!?』


 と、自分のあ、でもこいつの反応可愛いからログを保存しておく。


 こいつの名前はテルジアと言う闇を司る神らしい。俺から見るとどう見てもただのイタ可愛い中二病少女にしか見えんのだが。


『Λοιπόν(それでね……)──「おいテルジア」『ひゃわっ!? い、いきなりなんだっ!!』


 うん可愛い。今後ともこいつをいじっていこう。


「スリーサイズは?『言うかボケっ!?』


 反応が可愛くてついついからかってしまう。うーん、癖になってしまいそう。俺は彼女に一つ提案をした。『不遇を受けるであろう転生者の助言役となる』旨を伝えると。


『それはいいなっ! わたしもそういうのあればいいなと思ってたんだっ!』


 交渉成立。じゃあ早速試運転ならぬ試助言を始め……次元の動きに異常が起きている。次元の狭間に歪みが生じ、とてつもないエネルギーの荒ぶり様。このままだと他の世界だけでなく近くにいるテルジアの世界にまで影響を及ぼしてしまいそうだ。原因はなんだ? どこかの神が次元に影響を与えるような崩壊を惹き起こしたとでも言うのか……? 俺はログを参照した。


「クソ神またお前かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!?」


 俺は次元の狭間に拳を突き立てる。次元の歪みに罅が入るが、それでも収束には程遠い。


『ハザマどうしたのだっ!? 緊急事態なのかっ!? 何やら神域で地響きが聴こえるのだが何が起きているのだっ!?』


 動揺したようなテルジアの声が聴こえる。どうやら既にあちらの方にも影響が出ているらしい。仕方がない。まさかあのクソ神がこんな大胆な手段に出るとは、下手すりゃ他の世界全て捲き込んで、全世界ごとおじゃんだぞこれ。やっぱサイコクレイジークソ神認定だわ。


「いいかテルジア。クソ神がとてつもない“世界崩壊”なんていう従属崩壊型の空間爆発をやらかした。それも次元の狭間にまで影響が出る程のだ」

『そのクソ神とやらはとんでもないやつだなっ!?』

「だがこのままだとお前の世界にまで影響が及んじまう。現に神域が軋んでるのが分かるだろう?」

『そうかこれが……ハザマ、御主はどうするつもりだ?』


 俺がどうするか、それはもう決めている。


「次元の狭間と他の世界とのパスを全てシャットアウトし、世界崩壊の波を全て次元の狭間で抑え込む。そうすれば他の世界へ影響は出ないし、テルジアも安全だ」

『ハザマ、お前はどうなる……全世界が崩壊するほどの破壊力を持つものを一つの空間に封じ込める。そんなことをすればお前が危ない!!』


 こんなときまで俺の心配をしてくれるのか。やっぱテルジアは他の神と一緒に出来ないな。やっぱあのクソ神は殺す。


 自己満足か、それでもいい。俺は俺のしたいようにするだけだ。




 



「頭が割れてしまいますよ」


 卑怯な敵を、卑怯な策略ごと真っ正面から撃ち破る。つまり爽 快。俺はヒーローになりたかったのだ。

次元の狭間に挟まれて幾億年~邪神になってました。(仮名)


↓ポイントをいただけるとうれしいのでつづきがかけます。(にゃー)

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