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フェンリルの10日10日

また寒波が来るそうです。

( ノ;_ _)ノ{お気をつけを~

ーフェンリルー

今、俺の目の前に『五体投地』状態のマンティコアが居やがる。

五体投地ってのはアレだ、えっと……神様に対して全身全霊での土下座?


「ち~が~う~だ~ろ?」


うるせぇぞクソマンティコア!!

ってか、何でその体勢なんだよ?説明……は、いらねえ!!

どうせ大した事じゃないんだろうし。


「いやいやフェン君、今ここでの五体投地は、僕の生死がかかったるんです」


あぁ~そうか~そりゃ~大変だな~おい(棒読み)


「うっわ~フェン君、友達のピンチにその態度、ありえな~い」


誰が友達だ!!てめぇは他人……いや、むしろ敵だ!!


「上原来るぞ、気をつけろぉ」


台詞が違うだろが……ってか、誰だよ上原?!


「すみません、噛みました」


てめぇ……


「でもアレって、結局『上から来るかもしれないから気をつけるんだよ』って意味じゃないんですかね~?」


知るかよクソ野郎!!


「んも~フェン君はすぐクソクソ言って~ダメだぞ?」

「そうじゃぞ~フェンリル、クソクソ言ってると、クソの様な人生になるぞ~」

「ケルじいちゃんが良い事言った~」

「そうじゃろそうじゃろ、ワシ良い事言ったろ?」

「タロー、ウルト○マンナンバ~6」

「なんじゃそりゃ?」

「南○物語です、結局南極大騒ぎ~」

「ふむ、ワシには分からんが?」


おい、誰でも良いからコイツら止めろ!!

神官、早く殴れ、エルフ、じじぃをどうにかしろ!!


「私の名はリーンよ、神官なんて名前じゃないわ」

「エルフは沢山居る、どのエルフに言ってる?」


てめぇらまで……


「ちゃんと名前でお願いするべきね」


くっ……くっ……クソったれー!!


「あっ、野菜の星の王子」

「何よそれ?」

「プライドの高い王子様の台詞です」

「……訳が分からないわ」

「あぁ~リーンさん、違う違う、そこは『訳が分からないよ~』(甲高い声)です」

「……」

「あ……あの……リーンさん?」


おいクソマンティコア、一応言っとくが、ヤバそうな雰囲気だぞ?


「そ……そうですね、これはアレです、いつものアレです、最近無かったアレです」

「シロガネ君、ちょっとだけ待っててくれますか?」

「ま……待つ……とは?」

「やっぱり、さっきのお店に売ってたバトルハンマー買う事にしましたから」

「ひぃ?!」

「ごたいとうち……でしたっけ?その状態で待ってて下さいね?」

「ひぃぃ~もうダメだぁ~おしまいだぁ~(ガクブル)」


てめぇが『五体投地』してたのは


「凶悪なバトルハンマー購入を止めてもらう為に決まってるじゃないですか~や~だ~」


……自業自得だ

ω・`)ノシ

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