襲撃襲撃5
襲撃編最後です。
( ノ;_ _)ノ
ーシロガネー
現在の状況、船半分が沈む。兵士右往左往。指揮官口角泡飛ばす。僕達唖然呆然。
「何言ってるんですか君は?」
あぁ~リーンさん、久方ぶりのその見下す目、素晴らしい、これこそまさしく愛……じゃないですね、うん、僕はそっち系じゃないない。
「……」
すみません我が主、おふざけは許さないんですね?分かってますって。
えっ?違う?お残しは許しません?
そんな事は言ってないでしょ」
Exactly
ー金色貴族ー
えぇい、何をごちゃごちゃ言っとるか!!貴様ら、さっさと敵を倒さんか!!
「えっと……ちょっと良い?」
なんだエルフ、貴様と話す時間も惜しい!!
「そう、でも聞くぐらいはしておいた方が良いわ」
ならばさっさと言わんか!!敵が近付いて来るのだぞ!!
「うん、それに関してなんだけど……誰が敵なの?」
はぁ?馬鹿か、このエルフは!!獣人に決まっておろう!!マーマンにグリフォン、全て敵だ!!
「あぁ、聞き方が悪かったわ、誰にとっての敵?」
人に決まってる、だからさっさと
「貴方達にとっては敵……よね?でも、私達にとっては敵じゃない」
はぁ?貴様、何を言って
「出航する前に言ってたわね、獣人の前で私達を殺すって。ねぇ、再度聞くけど、貴方達の敵は誰?」
……
「私達を殺すと言う人達を何故助けなければならないの?」
……うるさい……煩いぞエルフ!!貴様らは私の言う通りにすれば良い!!だから、さっさとヤツラを倒せ!!
「あぁ……やっぱり言葉が通じないのね、残念」
ーケルベロスー
まったく、アイラ嬢ちゃんは辛辣じゃのぉ~、じゃが、言ってる事は正解じゃ。
「それにね金色の貴族さん、もう時間切れ」
「な……何を言ってる?!」
『ぐらっ』
どうやら、この船ももう沈む様じゃの。お前さん達もさっさと脱出せんと。
「そ……総指揮官、ここは危険です、あちらのボートに乗り移って下さい、お早く!!」
ふむ、あの者、副官って所かの?ちゃんと全体把握が出来とる様じゃの。
「えぇい、離せ!!アイツらを始末しろ!!私のために戦わぬ獣なぞ始末しろ!!」
はぁ……あの貴族は……何も分かっておらんのぉ~。ワシらを始末出来るだけの戦力が何処にあるのかと……
「ケルベロス、どうやらお迎えが来た」
ふむ、マーマン達の向こうに小舟があるのぉ~、あれに乗れって事かの?
「じゃあ手筈通りにお願い」
やれやれ、仕方ないのぉ~、すまんが兵士諸君、ワシらが逃げる為じゃ、恨まんでくれよ。
さて……広範囲のブレスで良いかのぉ~、よ~く燃やせば、こちらに気付く者もおるまいて。
『ごうっ』
「うわ~ケルじいちゃんすっげぇ~」
そうじゃろそうじゃろ、ワシのブレスは凄いじゃろ。
「調子に乗ってないで、さっさと脱出するわ」
やれやれ、アイラ嬢ちゃんはつれないのぉ~。
ω・)ノシ{次からは獣人国編です。




