バックボーンバックボーン
前半マジメ?
ー神官リーンー
なんて言うか……とんでもない事になってきました。
「どうしましたお姉様?」
「悩み事?」
エイミー王女とエルフのアイラが覗き込んできましたが……
「お二人はその……亡命の件はどうお考えなのかと」
「「??」」
『何を言ってるんだ?』的顔は止めて下さい。
「特にエイミー王女」
「いや~ん、エイミーって呼んでお姉様~」
「貴女はこの国の王女様ですよね?宜しいんですか?」
「むしろバッチコ~イですわ」
「……」
あれ?何でしょう……シロガネ君と話してる気になってきましたが?
「エイミー、リーンは貴女の事情を知らないんだと思う」
アイラのフォローが入りましたが、ん?事情?
「八神くんの家庭の……」
シロガネ君は黙ってて下さい。
ーエイミーー
私は王女、現国王の長女です……が、母は妾でした。
国王と結婚した王妃様は、なかなかお世継ぎが生まれず、それにやきもきした大臣が母を差し出したのでした。
そして一年もせずに懐妊、国王は大喜びでしたが王妃様は……。
母の悪阻が酷く、国王にも会えずにいる頃、王妃様は国王の下へと頻繁に通い、私が生まれると同時にご懐妊されました。
普通であれば、妾の子である私よりも本妻である王妃様のお子が跡取りになるはずでしだが……国王の一声で私が跡取り候補の第一王女にされてしまいました。
思えばこれが私の人生を狂わせたのでしょう。
王妃様から妾である母への嫌がらせは徐々にエスカレートし……私が三歳の頃に母は謎の病死、原因も分からず。
そして私も日々追い詰められる様な生活……すべてを諦めようとしてた時にフェンリルに会いました。
その日は気分転換の遠出、そう思ってたんですが……私を護衛してた騎士は、恐らく王妃様の息の掛かった者達だったのでしょう、森の中で独り置き去りにされました。
「あぁ、これで楽になれる、母の元へ行ける」
そう思った私の前にフェンリルが居ました。
岩の蔭にある小さな巣、そこに寝転がるフェンリル、すべてが夢の様でした。
『ちょっとだけ触りたい』
触った後なら食べられても良い、そう思い手を伸ばしたら……
「何故かテイマーとして目覚めてしまいまして」
「は……はあ」
あらお姉様、どうしました?鳩が豆鉄砲食らったような顔ですよ?
「えっと……つまり、エイミー王女は命を狙われている……と?」
えぇ、その通りです。
「たから、この国に未練は無いのですよ」
「……」
ーフェンリルー
「うぅぅ~そんな嬉し恥ずかしバックボーンがあったのですね~」
てめぇは黙ってろクソマンティコア!!
「初めて見た時は、只野……じゃなくて、ただの黒子で変態紳……変態淑女だと思ってましたが」
『特命なんとか』なのか『超電なんとか』なのかハッキリし……いやすんな!!
「幻の六人目です」
そっちかよ!!
次もがんばります( ノ;_ _)ノ




