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鉄槌?鉄槌?

ー聖王国宮廷魔導師長ー

何故こうなってしまった?あの場合、仲間の入れ替わりで右往左往するハズだったのに……何故冷静に対処出来た?それどころか、私達が逃げようとするのを見越して出入口を塞ぐなど……何故先を読めたのか?!


「それで、コッチが王なのは分かってるが、コイツは誰だ?魔法使いっぽいが」


はっ?!いけない、ここで私が『宮廷魔導師長』だとバレたら、どんな目に合わせられるか


「聞いて驚くがいい!!こやつこそ、我が国の新しき宮廷魔導師長、貴様ら獣共の天敵よ!!」


お、王様ぁ?!急に何を言い出し


「ほほう、つまり……じゃ、小僧……マンティコアの中身を入れ替えたのはお主じゃと?」


うおっ?!ケルベロスから妙な圧力が?!


「へぇ~てめぇが『あの魔法陣』を用意したヤツか」


ふ、フェンリルまでコッチを睨み付けて来たか……マズイ、このままでは


「ふん、その通りよ!!この者にかかれば貴様らなんそ、ただの獣よ!!」


王様ぁぁぁぁぁー、それ以上煽らないで下さい!!今の状況分かってますか?!


「つまり、俺達がこんな目に合ってんのも、コイツのせいって訳か?」


ま、待て!!いや待ってくれ!!こんなって言うが、私が全部やった訳では無い!!


「ほほう、全部では無いと言うなら、何処までがお主なのかのぉ?」


魔法陣を起動させたのは……確かに私だが、それらを作ったのも計画したのも、全て前宮廷魔導師長!!


「でも、今、魔法陣を動かしたのは貴方よね?」


ぐぅっ……このエルフ、そこに気付くか?!


「ふん、貴様ら獣共や、それを擁護するエルフ等に何の問題があるか!!むしろ、貴様らは率先して、人族の為にその身を投げ出すべきであろう!!」


王様ぁぁぁぁぁー?!


「はっはっは~面白ぇ事言うな、気に入った、てめぇは俺が八つ裂きにしてやんよ!!」


ひぃぃー!!王様が煽るから……


「ふん、まだ分からんのか獣?」

「あぁん?何がだ?」

「私が何故、こうして貴様ら獣共と長々と話をしてたと思う?」

「……ふむ、王よ、何を企んでおる?」


えっ?何、この雰囲気?


「私が貴様らを話し込んでいる間に、我が宮廷魔導師長が『逆転の策』を思い付くに決まっておろう!!」


ちょっと王様?!


「先程から此方をチラチラと見て来る、つまり、何かしらの準備が出来たと言う事よ」


ち、違いますから!!王様が下手に煽るから『止めて欲しいなー』って思ってるだけですから!!


「さぁ宮廷魔導師長よ、こやつらに正義の鉄槌を落としてやるのだ!!」


うわぁ……そんなの無いのにぃぃぃぃぃ~

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