テイムテイム
目指すはウザさ?
ー神官リーンー
「器用ね」
マンティコアのシロガネ君、ガーンズさんと話してたとおもったら、両手両足縛られた状態で起き上がり、ジャンプ一番土下座……
「どっかで練習してたの?」
「はぁ、死ぬ前……前世とでも言うんでしょうか?何度か練習しまして」
君の前世って一体……器用を通り越して憐れに思えます。
ーマンティコアのシロガネー
あれ?なんかリーンさんが生暖かい眼差しを向けてくる。
ジャンピング土下座だったら、ベッドとかの上で、一度ぐらい練習するもんじゃないの?
え、しない?した事がない?何ですと?僕少数派?
「自分、不器用なもんで」
「器用でしょ?」
あぁ、ナイスツッコミですリーンさん。
でも、四足歩行なのに正座+土下座はレベル高いです。
「膝にダメージか来ます、ガクガクします、生まれたての子羊の気分です……マンティコアですが」
ー戦士ガーンズー
「二つ目の話して良いか?」
あ、ガーンズさんの事忘れてました。
若干イラついてらっしゃいます。
カルシウム不足ですね、骨食べます?巣に戻ればいくらでもありますよ?
「で、二つ目なんだが」
あっ、僕の親切不要ですか?そうですか?
「シロガネ、お前テイムされた事にしろ」
……はい?テイム?ホワイ?それは何?いや、言葉は聞いた事あるんですが……確か
「『テイム……従わせる、仲間にする、下僕にする』でしたっけ?」
「……まぁ……そんなトコだ……多分」
あっ、投げやりです、放置プレイする気ですか?
「……っと、言う訳で、リーン、お前さんがテイムした事にしとけ」
「はぁぁ?」
リーンさん、すっげぇイヤそう、僕、泣いても良いですか?
「ガーンズさんがテイムした事にすれば良いじゃないですか?」
「あ~俺……って言うか、俺達のパーティーじゃ無理なんだよ」
「なんでですか?中堅パーティーなら、問題無いじゃないですか?」
ガーンズさんのパーティーって中堅なんですか?顔のお陰?筋肉のお陰?
「俺達のパーティーは、全員職業適正受ちまったから、今更、魔物使い名乗れねぇんだよ、だから、テイム出来る可能性が無い」
職業適正?また、変な名称出て来ましたね?
「職業適正ってのは、各個人がどの武器を使ったら良いかを調べてくれるモノなんだよ」
へぇ~所謂、ダー○神殿みたいな?
「まぁ、俺達の中で魔法使える奴が欲しかったからな、適正ないか調べたんだ」
「それとこれとは……」
「俺達の記録が残っちまってるからな、魔物使い……モンスターテイマーでしたとは言えねぇのさ」
なるほど~記録があるなら……あれ?じゃぁリーンさんは?
「リーン、お前、適正受けてないだろ?」
「うっ……」
言葉詰まった……無いんですね?まぁ、神官ですしお寿司
「魔物使いって言やぁ、魔法使い系との相性が良いってんで有名だからな」
魔物使いって魔法職扱い?なるほど~そんな理由が
「それに……だ、神官+魔物使いとして売り込んで行った方が、お前さんのためだろ?」
「くっ……」
くっころ?出る?くっころ……言ってくれないかな~?
『ゴン』
は……鼻の穴を引っ掛けるようにメイス振るのは止~め~て~!!
「お前さんのこれからを考えてたら、悪い話じゃないと思うが?」
「……」
リーンさん、完全論破?ケ○ンパ?ド○ンパ?はい論破?
『ちらっ』
その、物言いたげな感じでこっち見ないで下さい。
興奮しちゃいます。
「……はぁ~」
あっ、諦めましたね?完全に諦めましたね?
「まぁ、俺達が連れ回すよりも、教会関係者の方が、町の連中も安心するだろうしな」
それ納得。
ガチムチオッサンより可愛い女の子の方が受け良……
『ザクッ』
「ちょっ、ガーンズさん、何、剣を刺してんすか?」
「本体には刺さってないだろ?」
「避けなければ本体に刺さってますよ!!」
ってか、荷台に刺すのは良いんだろうか?
「お前の顔が気に入らなかったからな」
「なんとまご六……めっちゃ理不尽」
ちまちま執筆