夢夢4
最初に言っておきます。
(;´д`){すまぬ……
ーエイミー王女ー
気がつけば、開けた場所に放り出されていました。
直前まで、馬に乗っていたハズなのに、今は生い茂る草の上。
記憶を辿れば、一緒にいたハズの騎士に突き落とされた気がします……が、もうどうでも良くなりました。
また騙されたのですね、私は。
この森は、王都の西に広がる大きな森で、奥に行けば行く程、ゴブリンやオークのモンスター、狼や野犬などの野性動物も生息する場所。
当然、危険もありますわ。
そこに放り出されたと言う事は……彼ら騎士達も、王妃の手の者だったのですね。
そんな事を思いながら、どれだけ時間が過ぎたのでしょう。
風と共に何やら『空気の抜ける音』が聞こえてくるのです。
こう……『ぷす~』って感じ?それが規則正しく。
気になった私は、そちらの方へと進んでみましたわ。
音は目の前の岩場から聞こえてきました。
そっと近づくとそこには、小さな窪地にピッタリと収まる様にしながら寝ている犬がいました。
真っ白な毛が日に当たり、フワフワと膨らんでいる。
何でしょう……この何も考えず寝ている姿を見たら、胸の奥にモヤモヤしたモノが浮かんできます。
取り敢えず、近づいてみました。
耳がピクピク動いてますが、起きる気配は一向にありません。
手で触れられる距離まで近づき、そのまましゃがんでみました。
その犬は、少し目を開きコッチを見ましたが、直ぐに目を閉じ寝息を立て始めましたわ。
その無防備さに呆れた私でしたが、そのまま手を伸ばして毛を触ってしまったのです。
今にして思えば、自暴自棄というものになっていたのでしょう。
触った事で食べられるならそてれでもいい……っと。
犬は、一瞬『ピクリ』としたしましたが、ひと撫でふた撫でしていると、だんだんとその身体が伸びていきます。
気持ち良いのでしょうか?よく分かりませんが。
脇の辺りを撫で、次に背中、何だか犬の顔がだらしなくなってる気がします……が。
逆にお腹を撫でると、鼻の頭にシワを寄せてますわ。
ここはイヤなのね?
そうして全身余すこと無く撫で回すと、かなりの時間が過ぎてました。
夢中になり過ぎた様ね。
そう思った時、犬を触っていた右手が小さく光だしたの。
あれには驚きましたわ。
すぐに収まりましたが、そっと光った部分を見たの、そうしたら
『奇妙な印』がそこに浮かび上がっていたの。
あ……後もう一回だけ続くんじゃよ。
;´・ω・){それが終わったら、リーンさんの話……




