オブラートオブラート
前回、少々暴走してました。
( ノ;_ _)ノ{反省中
ーアイラー
どうやら、聖王都上空に居た火竜は南へ行った様ね。
「ふむ、予定通りじゃのぉ~」
まぁ、騒ぎを起こして王都内へ侵入するって聞いた時は、ケルベロスの頭の中を疑ったわ。
「あ……アイラ嬢ちゃん辛辣じゃのぉ~」
そう?私的には、これでもオブラートって感じなんだけど?
「コッチの世界にも、オブラートってあるのかよ?」
あらフェンリル、不思議な事言わないで。
もちろんあるに決まってるじゃない。
「そうだよな、それくらいあるよな」
オブラートの木から取れる樹液の事でしょ?
「うぉぉーい、嘘だろ異世界ぃぃぃぃ?!」
何を騒いでいるの?みんなの迷惑でしょ。
「そうじゃねぇよ、何で『木』なんだよ!!デンプンだろ?!デンプンから作られるハズだろ?!」
何を言ってるの?オブラートの木の樹液を固めた物がそうでしょ?
「やべぇよじじぃ、この世界ナメてたよ」
「いや、ワシもちょっと驚いた所じゃよ」
貴方達、何を言ってるの?貴方達の世界では違うの?
「俺らの世界だと、デンプンや寒天で作ってた……んだっけ?」
「ワシの時代では、寒天の方じゃのぉ~」
「そうなのか?」
「フェンリルの時代は違うのかの?」
「あ~、透明なフィルムみたいなのとか、オレンジ色のゼリーみたいなのとか、色々あったと思うが」
「ふむ、それは凄いのぉ~」
貴方達、何を言ってるのか分からないけど、今はそれ所じゃないでしょ?
「いや、てめぇが『オブラートの木』なんて言うから」
オブラートの木ならあるわよ、何言ってるの?
「やべぇ……マジで異世界やべぇ……俺らの常識って何だっけって思っちまう」
あら、フェンリルが頭抱えてるけど、どうしたの?
「そうじゃな……ワシらの知る常識との違いに悩んどる所なんじゃよ、ほっといてやってくれんかの?」
……まぁ、ケルベロスがそう言うならそうするけど。
「取り敢えず、ワシらは聖王都に入れた、今はそれで十分じゃよ」
じゃあ、次は情報集めね。
「いや、宿屋探しじゃよ」




