怒る怒る
気が付けば二百話です。
十話で終わらせる予定が……どうしてこうなった?!
ーシロガネー
まっず~い~もう一杯……じゃなくて、マズイです、迷いました。
迷子の迷子の祇園際~♪
それは舞妓や~ん、なんでやね~ん。
……
止めよう、一人でボケてもツッコミが弱い。
そう考えると、フェン君のツッコミは良い、正解。
ーフェンリルー
ぶぇっくしょん!!
「なんじゃフェンリル、風邪か?」
いや……何だか分からねぇが、急にクシャミが……
「ふむ……氷魔法を使ったからかのぉ~?」
いや、それは違う……と思いたいんだが……否定出来ねぇ……
ーシロガネー
それにしてもオヤツは……じゃなくて、人化すると鼻が利かないのがちょっと……
マンティコアの状態の時は、色んな匂いが分かったのに……なんで人に化けるとダメなんだろう?
む~これが所謂コラテラルダメージ……いや、ダメージ受けてど~する僕?!しかも二次的?もっとダメや~ん。
……
ツッコミだ、早くツッコミ役を探さないと……僕の心にダメージが蓄積
「おい、早くしろって」
「分かってるよ」
「そっち持て」
むむむ?怪しい人物発見~。
し~か~も~よく見たら、女性を引きずってる様な?
ちょっとちょっと~そこの怪しい人達、その女性を離しなさ~い。
さもないと、僕の中の中二病が火を吹くゼ~。
「なんだてめぇ?」
「あっち行ってろガキ!!」
あれあれ?どう見ても悪役だぞ、この人達。
お巡りさ~ん、かも~ん……たつ
「うるせえ!!てめぇもコイツを狙ってんだろ?だが渡さねぇぞ!!俺達が見つけたんだからな!!」
はぁ?狙うって何?……ってか、その女性……エルフさん?
「おうよ、上玉よ」
えっと……一応聞くけど、その女性をどうする気?
「あぁ?そりゃおめぇ、しっかり楽しんだ後は奴隷商人に」
「おいバカ!!」
へぇぇ~そ~なんだ~。
でも確か……奴隷売買は違法だった様な?
「エルフなんざ人じゃねえからいいんだよ!!そんな事より、さっさとあっち行け!!」
そっかそっか~人じゃないんだ~、所で今、この町襲ってる連中が誰だか知ってる?
「あぁ?何言ってんだガキ?」
今、この町襲ってるのって~
な~んて話ながら人化を解いでくと、あ~ら不思議~、僕の身体がどんどん膨らんで、気がつけば巨大なマンティコアの出来上がり~っと。
「ひぃぃ?!」
「ば……化け物?!」
あぁそうそう、僕も人じゃないんだ、だから……
オマエラ、頭、マルガジリ~!!
……な~んて叫べばあっさり逃げる。
まぁ、そうだよね~、僕だってこんなのが目の前居たら逃げるよ。
……
うん、ついつい「カッ」となってやっちゃった、反省なんざしないケド……ちょっと自己嫌悪。
ω・`)ノシ




