運搬運搬
ネタをぶち込むタイミングって難しいです。
ー神官リーンー
「あの~リーンさん、これはいったい……」
「黙って運ぶ!!」
「アッハイ」
現在、私は馬車の御者席に座ってます。
……一つ訂正します、馬車じゃ無かったです、魔獣車……っとでも呼ぶべきでしょうか?
馬の代わりに『マンティコアのシロガネ君』に引かせてます。
何故?っと言われると困るんですが……運搬クエを受けた所、肝心の馬が怖がってしまい、仕方がなく彼に引かせてみた訳で……
「り……理不尽?!」
「でも、軽いでしょ?」
「え?えぇ、荷物『は』軽いですよ?」
「……」
おやおやシロガネ君、今の言い方はどういう事なんでしょう?まるで荷物以外で『重い物』があるように聞こえますが?ねぇ、答えてくれませんかシロガネ君?
ーシロガネー
『いかん、地雷踏んだ』
後ろから後頭部にかけて、もの凄~く殺気を感じるんですが……こぅ、妖怪アンテナがビンビンに立つ位?父さん妖気です、でも僕は陽気です、あ、あんな所に容器が置いてありま……おっと、殺気の質がドンドン膨れ上がってきます。
「もうダメだ~オシマイだぁ~」
「シロガネ君?」
「い……イエス・マム?!」
「さっきの答えはまだですか?」
答え?何の?えっと……殺気がぁ~ドンドンドンドン膨らんで行く~これはアレですか?『私は後2回変身を残している』的な絶望感?
「シロガネ君、答えは?」
「……えっと……リーンさんも軽いですよ……えぇ、軽い軽い」
「なら、重いのは何だったのかしら?」
あぁぁ~素晴らしい笑顔、最高だぁ~抱き締めたいな○ンダ……いえその……リーンさんの『お胸様』2個が重……
『ごすっ』
け……蹴りですかリーンさん?後頭部への蹴りですか?完全に殺しにかかる角度ですよ?ダメですその角度、場合によっては見えてしまいますよ?え?何がって?そりゃ~男の夢と希望の塊が……
『げしっげしっげしっ』
あぁ~待って待って待って~連続ですか?連撃ですか?百○脚ですか?どっかの格闘チャイナ娘もびっくり?だが
「私は一向に構わん!!」
「何がよ!!」
あっ、見えた、白……に青い紐?
「馬鹿ぁー!!」
『ごきん』
あっ、そこに居るのは……お婆ちゃん?あぁ~何か見えちゃいけないモノが見える~パト○ッシュ……僕もう疲れ……
「遊んでないでさっさと運びなさい!!」
「は~い」
ぶち込んだネタを回収するのも難しいです。