母さん母さん
ーケルベロスー
今、ワシらは会議室に来ておる。
まぁ~あれじゃ、マンティコアの小僧の母親……らしい者をどう説明したら良いか分からんからのぉ~。
「あぁ~坊や~坊や~」
「雀聖と呼ばれた」
「呼んでねぇよクソ野郎!!」
あ~マンティコアの母親は兎も角、小僧とフェンリルは少し大人しくしてくれんかのぉ~?
「あぁ~坊や~坊や~」
「全部ゴッ倒す」
「それ違ぇよ!!」
「僕の打ちたい麻雀はここにはねえ?」
「その台詞で微妙に合ってるんだが、言うんじゃねぇ!!」
「んも~フェン君はワガママだな~」
あ~小僧共?
「ワガママなのはてめぇだろうが、あぁ?!」
「僕はワガママボディーなだ~け~で~すぅ~」
「ふっざけんなぁー!!」
小僧共、死にたいのか?
「ひぃっ?!」
「くっ?!」
おっと、いかんのぉ~、ついつい大人げない事してしもうた。
「私の坊やに何をする?」
むっ、マンティコアの母親が本気の殺意を振り撒いとるのぉ~。
っとは言え、ワシはお主と話し合いをしたいんじゃ、殺し合うつもりは無いのぉ~。
「……坊やに手を出さなければ聞く」
ふむ、思ったより理性的なようじゃな。
なら質問じゃ、お主、何者で何処から来たんじゃ?
「私はエステルリオ、この子の母親、何処からと言われても、あっちとしか言えない」
ふ~む、なら何故ここに?
「坊やを返してもらう為、人族が狙ってるのを知った」
人族が?それはいったい?
「詳しくは知らない。ただ、坊やを殺すと言ってた、だから来た」
む~、その殺すと言ってた人物に心当たりは……無いかのぉ~?
「無い、人族の男」
それだけでは……困ったのぉ~。
「ケルベロス様、お待ちください」
おぉ、王様、どうかされたのかの?もしや、被害に対して弁償とか何とか?
「いえいえ、我ら獣人族、獣神様に弁償などと言う事はありません。それよりも獣神様であるマンティコア様の母君まで来られるとは光栄の至り」
そ……そうか?やけに目がキラキラしておるが……大丈夫かの?
「伝説上の獣神様が一堂に揃われ、さらに母君までとなれば、興奮するなと言う方が無理な話かと」
う……うむ、そうか、すまんのぉ~ワシらには、その感覚が分からんのでの。
「アンタ、背中がすすきの町」
「てめぇは黙ってろ!!」
取り合えず、敵対的な行動は無しでお願いしたいのぉ~。
ω・)ノシ




